アローチャート2

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おはようございます。

 

アローチャートの続きです。

 

アローチャートでは客観的事実は丸で囲みます。

客観的事実とは病名とか身体状況

住環境や過去の出来事など

他の人から見ても同じように確認できるものです。

 

反対に利用者の考えや価値観

感情などは目で見ることができず

他の人が同じように感じるかどうか分からないものです。

 

ケアマネは利用者や家族、医師やサービス事業所と面談し

客観的事実や主観的事実など情報を拾い集め、分析します。

 

ただし、すべての情報を一度に集めることは難しく

昨日も書いたように「転倒」という結果一つをとっても

その原因はものすごい数になります。

 

例えば、「転倒」という事実があって

まだ、その原因を確認できていない。

下肢の筋力低下はあるようだが

本当にそれだけだろうか?

もしかすると、低栄養で眩暈を起こしたのではないだろうか?

なんて思ったときにどうするか。

 

低栄養と書いて丸で囲みますが

低栄養の横に「?」を書くのだそうです。

そこから丸で囲んだ転倒の方へ向けて矢印を書きます。

 

そして、次に利用者や家族に会ったとき

主治医などにその予想が当たっているかどうか確認していくのです。

 

皆さんはどうですか

閃き、思いついたことをずっと覚えていられますか?

私はしょっちゅう思いつくんですが

それをすぐに忘れちゃうんです。

 

でも、このように簡単な図にして書いておくと

次に会ったときに忘れずに確認することができます。

主治医やサービス事業所に意見を求めるときにも

何を聞けばいいのか一目瞭然なので

質問がぶれることがなく、相手も答えやすくなります。

 

また、このままでは危険だというリスクを感じたとき

そんなときは?の代わりに「!」を書くのだそうです。

 

講師の先生も言っていましたが

ケアマネはすでにこのような分析や予測を頭の中で行っています。

しかし、それを誰にでも説明できるようにしていない。

だから、丸や四角、矢印などを使って図式化し

簡単に説明できるようにしていきましょうと言うことなんです。

 

アローチャートはそのためのツールの一つです。

 

これに振り回されるのは本末転倒ですが

頭の中だけでなく、自分の目で見られるようにすると

自信をもってケアプランを作ることができるのではないでしょうか。

 

初めは手間がかかってしまうかもしれません。

「そんなこと面倒だわ」

「そんな時間なんかないわ」

と思ってやらないのもいいですが

一度経験してみてから判断してはどうでしょう。

 

あなたのアセスメント能力が向上し

楽に適切なケアプランができるかもしれませんよ。

 

では、今日も前向きに

元気にいきましょう!

 

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