初めに言えば

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Bru-nO (CC0), Pixabay

おはようございます。


ケアマネからこんな相談を受けました。

いつも
「ケアマネは利用者の代弁者だ。」
と伝えているんですが

「利用者が病院から退院するとき
医師が本人の状態や年齢、家族構成などを聞いて
もう施設しかないやろと家族に言ってしまうことが多い。
利用者本人は家に帰りたいと思っているのに
退院前カンファレンスに参加すると
そんなことが言い出せる雰囲気ではない。」

利用者の気持ちを代弁してあげたいと思うけど
なかなかそれができないジレンマに陥っているそうです。

そうなんですよね。
利用者は医師に対して自分の意見をあまり言いません。

やっぱり遠慮してるんでしょうね。

本当はケアマネが本人の代弁者として
「家に帰りたいんです!」
と言わなくちゃいけないんですけど
すでに「施設」に向けて話の流れができてしまっていると
それをひっくり返すのは本当に難しいものなんです。

だからと言って
何も言わないのでは代弁者としての
機能が果たせません。

では、どうするか?


私の大好きなコンサルタントの先生は
「初めに言えば説明
後から言えば言い訳。」
って、いつも言っています。

そうなんです。
初めに言ってないといけないんですよ。

でも・・・と思うでしょ?

ここでいう初めがいつなのか。

それは
「入院した時」
なんです。

入院した時から退院を見据えた支援をしましょう。


利用者が入院したらすぐに
詳しい利用者情報をもって病院へ行き
入院前に本人がどのような人だったのか
今後どうしたいと考えているのか伝えましょう。

そのうえで、病状によりますが
退院後に介護保険のサービスでどのような対応ができるのか
その情報も提供しておきましょう。


ただ、このようなことをするためには
利用者や家族と事前にしっかりと話し合い
コミュニケーションを密に取っておきましょう。


では、今日も前向きにいきましょう!

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