尊厳の保持

投稿日:

おはようございます。


この間、県外や海外に住む知り合いと、
ZOOMで話をしてたんですよ。

ほんの数人でですけど、
月1回くらいいろんな話をしたり、
知識の共有とかしてるんです。

リアルにあったことがあるのは、
そのうちの一人だけで、
年齢もバラバラ、職業もバラバラという、
ゆる~~いつながりなんですが、
一人の人が「ファスティングが後1日」という話をしてました。

そこから食べる話になって、
「自分で食べられなくなったら寿命っていうのがいいなぁ。」
って、私が言ったんですよ。

衝撃的な食事風景

みんなが「へ~?」みたいな顔をするので、
昔、ヘルパーの実習に施設に行った時の話をしました。

断っておきますが、今はこんなことをしていないと思います。

が!

私が実習に行った25年くらい前は、そうだったという話。

その施設には車いすの人や認知症の人、
自分で食事が摂れない人も大勢いました。

その日の食事はちらし寿司。
形がそのまま残っていればおいしそうなんですが、
ミキサーにかけて、ドロドロの流動食にされている人もいて、
お世辞にも美味しそうとは思えませんでした。

ある人は自分で食事を摂らず、
職員が食事介助をしていましたが、
時間がかかっていました。

そのうち、大きな注射シリンジにそのドロドロのお寿司を詰めて、
その人の口の中に無理やり流し込み始めたんです⁈

その行為にも、えええっ!って思ったんですが、
本人が顔をしかめて、横を向いているのにも関わらず、
無理やりに流し込む様子に、二度、えええっ!
って、なったんよ~。

という話に、

全員が「・・・・・」

尊厳の保持

もちろん、今ではどこの施設もそんなことはしていないと思います。

が、昔はあったんですよ。

時間がかかるから、
食べないから、食べさせないと。

もしかすると、使命感からそういった介護をしていたのかもしれませんが、
本人からすると、食べたくないのに、無理やり口をこじ開けられて、
なんだかわからないものを口の中に流し込まれる。

こんな嫌なことはないですよね。

もし、自分が認知症になっても、
食べるものは自分で口に運びたいね。
好きなものだけ食べていたいね。
嫌いなものは横にのけて、
好きなものだけ、好きな時に食べたいねぇ。

ああ、我儘と言われるねぇ。

でもね、こういったところにも、
介護保険で謳う「尊厳の保持」っていうのが来るんじゃないのかな。

食べないのをどこまで放っておくのか?
という問題もあるだろうけど、
せめて、本人の尊厳を保持するということを中心においたら、
対応の仕方は変わっていたんではないかなと思う。


ZOOMの向こう側の人は、ドン引きのままでしたが・・・。

では、今日も張り切っていきましょう!

関連記事

  • 気を付けよう気を付けよう おはようございます。一昨日、認知症のことについて書きましたが昔、担当してい […]
  • カフェから広がるカフェから広がる おはようございます。 昨日の認知症カフェからカフェつながりで […]
  • 友達の言い分友達の言い分 おはようございます。 この間東京出身の友達とご飯を食べていま […]
  • こんなところにも認知症予防こんなところにも認知症予防 おはようございます。今日はお雛祭りですね~。 朝、テレビ […]
  • 見えない世界見えない世界 おはようございます。 高齢者体験ってやったことありますか? […]