後見研修

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おはようございます。

 

パートナーの成年後見の更新研修を受けてきました。

 

グループワークをするんですが

同じグループには現在受任している人が4人

過去に受任していたけど、現在は持っていない人が1人

まだ受任していないけど、今後持ちたいなと思っている人1人

合計6人が座りました。

 

それぞれが自分のケース報告を持って参加し

簡単に事例の概要を説明します。

お互いに他の人の対応を聞いて情報共有することで

自分の支援が間違っていないか

ただしい方向性を持って支援ができているか

確認するための研修です。

 

他にも何グループか作っていたのですが

たまたま私のグループは終了したケースがほとんどでした。

 

事例で語られることは

終了時の事務報告であったり

何度も入退院を繰り返す人の医療同意の話であったり

相続人のいない人の相続財産管理人の選任手続きであったり

とても苦労しているケースばかりです。

 

それでも皆さん

「仕方がないですよね」

と言いながら

あちこちと相談して何とか業務を行っているとの事でした。

 

何度も入院を繰り返す被後見人を担当している人は

仕事中に病院や施設から呼び出されるそうです。

本業をしていても時間休をとって

後見業務をするために外出するとのこと。

「職場に理解があるのでできるんですけど

理解がないところだったら難しいですね。」

といってました。

 

また成年後見人は「医療同意ができない」

と言うことを病院側に伝えても

なかなか納得してもらえず

「同意書にサインをしないと治療もしない」

と言われてしまうため困っていると言う人もいました。

 

昨年から初めて担当したと言う人は

「そういえば私、インフルエンザの予防接種を受けますかと聞かれて

あまり考えずにお願いしますと答えてしまいました。

でもだめだったんですよね?」

って。

 

そうなんです。

 

実は後見人はインフルエンザの同意さえできません。

しかし利用者の不利益になる場合は同意せざるを得ない

と言うのが実際のところです。

 

じゃあどうすればいいのか?

 

インフルエンザの予防接種をしますか?と聞かれたら

後見人がすぐさま「やります」と答えるのではなく

利用者本人にまずはどうしたいのか確認しましょう。

 

本人が自分で「受けたい」と言う意思を表示すれば予防接種します。

しかし、全く意思表示ができない場合などは

ケース会議を開いて全員で検討しましょう。

 

みんなでしっかり考えることが必要なんです。

 

他の人もいろんなところで苦労していますが

こういった研修で情報共有することで

他の人に相談したり、一人ではないと感じることができます。

 

どんな専門職でもそうですが

自分ひとりで独善的な業務を行うのではなく

周りの人の意見を聞いて、勉強して

質の高い業務を行えるようにしていきましょう。

 

では、今日も張り切っていきましょう!

 

 

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