急がば回れ

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おはようございます。

 

ケアマネからの相談。

「認知症で一人暮らし。
家族もいないし、近くで支援してくれる人もいない。
お金はあるけど自分で引き出すことができなくて
毎回、介護保険外のサービスを使って引き出しをしている。
お金の管理を誰かに頼みたいけど・・・。」

こんな時にはどうしたらいいか?

サービスや制度はあるんですよ。

例えば
日常生活自立支援事業
成年後見制度

こういったものを使って
本人に代わって金銭管理をすることはできます。

ただし

日常生活自立支援事業は
「認知症、精神障害、知的障害があり
判断力の低下があるけれども
契約能力のある人」
でなければ
利用対象者になりません。

その上に

本人にサービスの説明をして
理解ができて
本人が納得して利用したいと希望しなければ
契約を結ぶことができません。
(本人を保護するためと意思決定支援のためです。)

そもそも
自分の大切なお金を人に
それも他人に預けるのですから
相当な勇気や思い切りが必要なはずです。

そのためには
何度も何度も
本人が理解できるまで丁寧な説明が必要ですし
意思を確認することも、何度もしなくてはなりません。

 

今回の相談も
周りは困っているけれども
本人は助けてもらっているので
それほど困りごととしては感じていない。

そんな人に
「お金を預かってくれるサービスがある。」
と説明しても
たいていの場合「うん」とは言ってくれません。

 

なので
急がば回れ

ちょっとずつ
何度も
説明することが必要なんです。

訪問の度に
ちょっとずつ情報提供しておきましょう。
「この前説明したサービスについて考えてみた?」
って、確認してみましょう。

「なんだったっけ?」
と言われたら、再度説明しましょう。

 

手間はかかります。
が、ちょっとずつ情報提供をして
利用者自身が決められるように支援しましょうね。

 

では、今日も前向きに頑張りましょう!

 

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