成年後見制度の問題点

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おはようございます。

 

成年後見制度について

貴重なご意見をいただきました。

 

ある医師から

「成年後見制度は評判が悪いですよ。」

と。

「なにか誤解があるんじゃないでしょうか?」

と伺うと

「本人の財産を取り合う家族のもめごとに巻き込まれることがある。

本当に本人のためになる成年後見人を選んでくれているのか?」

とのお話でした。

 

ああ

これは私にも思い当たるところがあります。

 

成年後見制度を利用するためには

医師に診断書を書いてもらい

家庭裁判所に申し立てをしないといけません。

 

そして、家庭裁判所は

成年後見の申し立てが出てくると

審判を下さないといけないんです。

 

その時に誰がふさわしいか

高松の家庭裁判所では一応悩んでくれてます。

 

(まったく考えてないとは言えない・・・)

 

しかし

申立書に書いてあることでしか判断できないので

被後見人になる人のことが本当に分かって

後見人を選んでいるわけではないんです。

 

そもそも、本人に一度も会っていないんですから

どの専門職の誰と相性がいいとか

専門職より家族の方がいいとか

そうそう判断できるものではありません。

 

でも、申し立てがでると審判を下さないといけない。

 

実際私の周りでも

普段面倒を見ている家族の知らない間に

まったく面倒を見ていない家族が申し立てをしていて

「裁判所からの通知で初めて知った!」

と、あわてて相談に来たことがあります。

(それも数件ほどあります。)

 

想像がつくと思いますけど

こんなケースはもれなくもめています。

 

本人が生きているのに

相続のことでもめはじめるんです。

 

介護をしない家族が申し立てをして

自分たちや、自分たちが押す人を後見人候補にする。

そして、介護に使うお金も十分に出さない。

おまけに、本人の意見や思いは無視です。

 

本来の成年後見制度は

そういった困った状況にある人にこそ

効果的に使ってもらいたい制度なんです。

 

それが反対に本人の権利侵害をしてしまう。

 

完璧な制度はありません。

人の人生を左右する制度です。

今回のような意見をしっかり聞いて

相談者へのアドバイスも

注意しながら行わないといけないと思いました。

 

また、周りにも考え違いをしないように

ただしい情報を伝えていこうと思いました。

 

では、今日も笑顔でいきましょう!

 

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