続けること

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おはようございます。

 

今週は再犯防止シンポジウムに参加してきました。

 

昨年のシンポジウムは

国から県や市に「再犯防止計画を作ってね」

ってお願いする会でした。

(と、私は感じてる。)

 

でも、今年は「就労」をテーマに

基調講演とパネルディスカッション。

 

基調講演では

福岡のヒューマンハーバーの副島社長と原田執行役員から

英語、数学、国語を使った刑余者の就労支援の話し。

 

ここは刑余者のための協力雇用主でもあるし

支援するための施設でもある。

http://www.humanharbor.net/

 

しかし、刑余者を雇っていこうと思っても

根気が続かない

すぐにあきらめる

短絡的な思考しかできない

そんなことに困っていたそうです。

 

うんうん、とっても納得できる。

 

それが、一見仕事とは関係のない

英語、数学、国語などの基礎的な勉強を行うことで

物事を多角的に見ることができるようになり

思いつきでしていた行動が

初めにじっくりとさまざまな方法を考えて

その中で一番良いと思われる方法を選択できるようになってきたんだそうです。

 

「英語や数学をすることで

はたしてそんなことができるようになるのか?」

皆さん、そう思うでしょ?

 

でも、私にはすごく納得できたんです。

 

というのも、学習支援で中学生の勉強をみていると

「なぜそこで間違える?」

っていう子がほんと多いんです。

 

それは、もともと勉強する習慣がついていなかったり

落ち着きがないために単純ミスをしたり。

でも、地頭が悪いわけじゃなくて

面倒くさがりで

文章の途中しか読まない

物語として考えない

途中の式を書かずに飛ばす

書いてもノートの端っこに書いて

文字が重なって読み取ることができない。

そんなことばっかりやってるんです。

 

「そんな失敗したらもったいないよ。」

って何べんも言うんですけどね。

 

ヒューマンハーバーの人も同じことを言っていて

それを、面倒がらずにやらせることで

本人の中にさまざまな気付きが生まれてきて

仕事を続けることもできるようになってくるそうです。

 

いったんついた癖を変えるのは

とっても骨がおれる作業だと思います。

それでも、一緒に勉強することで

その人たちが変わっていく。

そして、社会の中で仕事をして

自分でお金を稼ぐという

当たり前のことをしていける。

 

今もすでにやってるけど

やっぱりそんな手助けを続けていきたいと思う。

 

では、金曜日です。

後一日、頑張りましょう!

 

 

 

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