成年後見とACP

投稿日:

おはようございます。

 

まだ少し成年後見の続きを。

 

在宅医療コーディネーターの研修で話をした後

事例を基にグループワークをしました。

 

事例は

過去に脳梗塞の既往歴があるけど

今は元気な一人暮らしの高齢者。

子どもはおらず

親戚も遠方で今後の支援は望めない。

本人の状態から

脳梗塞が再発する恐れがある人です。

 

検討する内容は

①活用できる成年後見制度

②本人が利用できる福祉サービス

以上の2点。

 

知っての通り、成年後見制度には

本人の判断力が低下してから申し立てる「法定後見」と

本人の判断力があるときに契約する「任意後見」

があります。

 

この事例の場合、成年後見制度を活用しようとするなら

判断力があるので「任意後見」になるかと思うんですね。

 

ただ

そもそも、本人が任意後見を利用する気になるだろうか?

利用する気になったとして頼める人がいるのか?

 

本人に子供がいなかったり

兄弟や甥姪が遠方で支援が望めなかったりすると

親族の中ではなり手がないことになります。

 

この事例も甥や姪には全く頼れない状況です。

事例だけでなく、私たちの周りにも頼る身内のない人がたくさんいます。

 

でも、成年後見制度のいいところは

身内でなくても後見人等になれるということ。

それは、法定後見でも任意後見でも同じです。

 

もし、頼る親族がいなくても

近くによくしてくれる友人がいて

その人に任意後見人を頼むこともできるんです。

その友人が「いいよ、やってあげるよ。」と

言ってくれさえすれば、任意後見契約を交わすようになります。

 

グループワークの参加者からも

「任意後見人の候補者って誰がなるの?

誰がなってもいいの?」

そんな質問が出ました。

 

上にも書いたように

法定後見も任意後見も誰が候補者になってもいいんです。

ただし

その制度の趣旨から

本人のことを1番よく理解している人が後見人等になるのが良いと思います。

 

それは

本人の代弁者としての機能を果たすためです。

「本人にとって最善の方法」

それを考えていくのが後見人の仕事です。

法定後見であっても任意貢献であっても同じです。

特に本人の意思がはっきりしているうちから選んでおく任意後見人は

本人と何度も話し合いを重ね

本人の意思を1番よく知っている人です。

 

この研修の間に

「任意後見人になれる親戚の人やお友達がいないんだったら

司法書士とかがよくやってるから、司法書士を勧めたらいいの?」

って言う質問が出ました。

 

司法書士が良い悪いの話ではなくて

後見人等の候補者には

本人の意思をどこまで尊重してくれるか

本人の困りごとの解決をどの程度親身になってやってくれるか

そういった知識があるか

と言うところに焦点を当てるべきだと思います。

 

ケースバイケースになると思いますが

本人の最善の利益になるように考えていきましょう。

 

では、金曜日です。

あと一日頑張りましょう!

 

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