おはようございます。
相続の続きの続き(笑)ですが
介護の仕事でも
成年後見の仕事でも
本人が亡くなった後に
親族が相続でもめているのを見ることがあります。
見るたびに残念だなぁと思うのですが
感情的なものとかいろいろあるんでしょうね。
もめる原因でよく聞かれるのが
「私はずっとつきっきりで介護してたんだから
もっと財産をもらっていいはずだ。」
とか
「自分たちが知らない間に
同居の家族は財産を先にもらっているはず。
だから、その分を引いて分けるのが当たり前だ!」
なんて話ですね。
それで、長々ともめてる
というケースをよく聞きます。
しかし
今回の民法改正で遺産分割規定の見直しが決まりました。
見直しでは
相続開始から10年を過ぎると
特別受益や寄与分を考慮せず
原則として法定相続割合で分けるようになりました。
![](https://i2.wp.com/malutto.net/wp-content/uploads/2021/05/https___imgix-proxy.n8s.jp_DSXZQO0339123026022021000000-300x136.jpg?resize=300%2C136&ssl=1)
上の図(案がついてるけど、決まったからね)
みたいに、10年たってしまと
否応なしに法定相続割合で分けられてしまいます。
なんだかもめて、長引かせた方が
特別受益もらってる人にはお得なんじゃないかと思うんだけど
そうならないために、早めに家族で話し合っておきましょう。
ってね。
対策としては
まずは早めに家族で話し合っておく。
しかし
「わしはまだまだ死なんぞ!」
と言ってる人にこんな話は難しいわね~。
で、次は
遺言書を書いておく。
これも、認知機能のしっかりしているときに
法的な効力がある形で残しておかないといけませんね。
それでも、もめるときがあるから
100%完璧とは言えませんが・・・。
後は、家庭裁判所を使う。
家庭裁判所で調停を行うことで
それぞれの言い分を聞いて調停案を出してくれます。
これらの解決方法も完ぺきではありませんが
10年もめて、結局法定相続にしてしまうのか
どこかで折り合いをつけるのか
どっちにしろ、何らかの解決を図らないといけないってことですね。
「いやいや
うちは何も財産ないからもめないわ~。」
と思ってる方
どこでどんなもめ事が待ってるかもしれません。
日本人はお金について
正面から話をすることを避けがちですが
これからの時代はそうじゃいけないってことなんですよ~。
出かけることのできないゴールデンウイーク中は
身近な人とお金や財産について
しっかり話し合ってみませんか?
では、しっかり休んで
英気を養ってください!