おはようございます。
訪問介護で買い物の支援をすることがあります。
基本的に訪問介護は利用者の居宅で行うもので
買い物や薬とりなどのお使いも
まず利用者の居宅を訪問して
買い物用のお金を預かってから出かけます。
ところが、この買い物
結構大変なんですよね。
家からスーパーまでの距離が遠いとか
道が混んでたり工事中で通常より時間がかかったとか
頼んでたものと違うとか
クレームが頻繁に出たりします。
また、利用者からすると
「一度家に来てからまた出かけてたんじゃ時間がかかってしょうがない。
来る前に買ってきてほしいもの言うから
途中でちょっと寄ってきてくれたらいいじゃない!」
なんてことになったりします。
移動時間まで費用を払うようになるので
「自分には何もしてもらっていないのに、お金だけ取る。」
という苦情も聞きます。
そこで、平成24年に介護報酬改定のQ&Aでは
「家に来る前に買い物に行ってきてもいいよ。
それで、請求は買い物に実際かかった時間を
居宅で提供した時間と合算してくれたらいいから。」
なんてことになっています。
詳しい説明はWAMネットにあるのでこちらから↓
https://www.wam.go.jp/wamappl/kaigoServiceQA.nsf/vQA/F9116B09E90B2F0549257EC2001BC50E
まあ、こういったルールを作っても
事業所ごとの判断になるので
対応するところとそうでないところが出てきます。
(強制力があるものではないので・・・)
利用者サイドにたつとありがたい話なんですが
「うちはやってるよ」
という事業所は、あまり聞いたことがありません。
なぜかというと
訪問の前の買い物なのでヘルパーが立て替え払いをしないといけない。
でも、商品が気に入らないとお金を払ってくれない利用者がいる。
買い物してから訪問までに寄り道などをしてしまうと
途中で傷んでしまわないか心配。
また、自分の買い物を一緒にするヘルパーがいると
すべてをきちんと管理把握できない不安がある。
などなど
いろいろな不安定要素があり
踏み切れない
一度やってみたけどダメだった
なんて事業所もあるんです。
ヘルパー発生の理由は事業所がきちんと指導をしなくてはいけません。
それは当たり前の話なんですが
気に入らないからと支払いを拒否する利用者には
事業所から言うだけでなく保険者や国の方も
毅然として対応していただきたいものです。
介護保険は公的な保険なので様々な制約があるものです。
その詳しい説明はやはり国に一番の責任があると思います。
ユーザー教育もきちんとしていかないと
すぐに限界が来てしまうでしょう。
もちろんケアマネもきちんと説明しますが
そこにばかり押し付けないでほしいと思います。
もっといろんな意見を言えるようにして
もっといい制度になっていけばいいですね。
では、今日も笑顔でいきましょう!