おはようございます。
「合理的配慮」
って知ってますよね。
障害のある人がどこかに出かけたり
何かに参加するときに妨げになることやものを
状況に応じて取り除くこと…っていうか
まあ、みんなと同じように楽しめるように
ちょっと工夫すれば何とかなるんじゃないの?ってこと。
ただ、ここでいう障害のある人ってのが
以前から好きじゃないんだけど
その話はいつものことなんで、また今度。
今日は、最近関わってる人の話。
その人は発達障害があるんです。
知的な遅れはなく、どちらかというと頭はいい方。
ちゃんと学校も出てるけど
そういった認知能力よりも
先を見通して行動したり
ガマンができて、物事を最後までやり遂げたり
ほかの人と協力して何かをしたり
ということができません。
また、複数のことを一度に指示されると
混乱したり、全部を実行することが難しいんです。
こういうのを非認知能力と言いますが
そこが低いと、特に仕事に就いた時に苦労することが多いんです。
で、障害者就業・生活支援センター
通称「ナカポツ」に相談して
職業評価や就業訓練を受けられるようにしてもらい
その後の就業や職場環境の調整をしてもらうことになりました。
この職場環境の調整では、勤め先に対して
「合理的配慮」をしてもらえないか
っていうことをお願いしてもらいます。
どんなことをすれば
また、どんな伝え方をすれば
その人がうまく仕事をこなせるようになるのか
そんな細かい調整をしてもらいます。
反対に、本人に対しては
仕事の状態を見て、何が支障になっているかを探ったり
本人が自分で苦手なことや、気持ちを伝えるときに
どういういいかたをすれば相手にうまく伝わるか
などを調整していきます。
両方にうまく働きかけることで
仕事が続けられるようにしていくんです。
こういったことも合理的配慮の中の一つになり
ほんのちょっとした調整で
しっかり仕事をこなせる人が大勢いるそうです。
私がこの「ナカポツ」さんの仕事をすごいなと思うのは
周りにああして、こうしてって言うだけじゃなく
本人の様子をじっくり観察して
本人にもこうした方がいいっていうアドバイスをしていること。
周りも合理的配慮をするけど
周りに求めるだけじゃなく
本人にもそれを求めていること。
本人の自立のためには、とても大事なことだと思うんです。
日本人って、何でもやってあげるのがいいと思ってる人が多いと思います。
周りが本人のできることを取り上げてしまっては
本人の自立にはつながりません。
合理的配慮の「ちょっとした工夫」は
周りだけでなく、本人も行うべきことではないでしょうか。
障害だけでなく、高齢者も子供も含むすべての人が
毎日「ちょっとした工夫」をしながら生活すれば
ものすごく住みやすく、生きやすくなるような気がするんですが
皆さんはどう思いますか?
では、今日も元気にいきましょう!