acworksさんによる写真ACからの写真
おはようございます。
全国のコロナ感染者が増加傾向ですね。
大阪や東京の知事がゴールデンウイーク前に
「出かけないでください。」
と言っても、人の流れは止まらず
この調子ではまだまだ感染者の数は増えそうな気がします。
かといって
コロナに感染するのが怖いからって
全く外に出ないというのは
特に高齢者にとっては大変危険なことである
という、調査結果が出ています。
介護や医療、保健の世界で以前から言われている
「フレイル」
これが、コロナのせいで進行しているんです。
東京都豊島区では毎年
65歳以上の高齢者に調査を行っているそうで
フレイルが疑われる割合が19年度は21.3%
それが、20年度は29.8%となったそうです。
大阪市は3年かけて高齢者約200人を対象に
バランス能力と筋力の調査をしたそうです。
そうすると
コロナ感染拡大前の18~19年度は
バランス能力が下がった人の割合は35.5%、筋力は44.2%だったんですが
19~20年度ではバランス能力は53.8%、筋力は72.9%が低下していたそうです。
私は昨年、高室先生の声掛けのもと
全国のケアマネとZOOMでミーティングをしたんですが
高齢者施設でクラスターが起こった名古屋では
高齢者の閉じこもりが多かったそうで
自分一人で自転車に乗って出かけられていた人が
閉じこもった結果、自宅で転倒し骨折したそうです。
これもフレイルによる
身体機能の低下が原因なんですが
そんな例が
ケアマネごとに2~3人いるとの話をされていました。
他にも
イギリスのバーミンガム大の研究チームは
コロナに感染した人の中で
深刻なフレイルが確認された人は死亡率が3倍だった
という研究結果を2月に公表しています。
フレイルはコロナ感染者の死亡率にも影響するんだそうです。
また
身体的な機能の低下だけでなく
物忘れがひどくなるなどの
認知機能の低下も心配されます。
コロナに感染するのが怖い
不安で外に出たくない
人にも会いたくない
そんな高齢者の心理も理解できるのですが
1日に1回、30分でもいいので近所を散歩するとか
家族や友人、知り合いと
電話やSkype、フェイスタイムなどで話をするとか
フレイルに陥らない工夫をするように
ケアマネや介護、福祉関係者は声掛けをしていきましょう。
コロナにかからなくても
フレイルで介護状態になっては
元も子もありませんからね。
では、楽しいゴールデンウイークも
あっという間に終わってしまいました。
介護関係の事業所は
給付管理で忙しいと思いますが
今週も頑張っていきましょう!