プロの倫理観

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おはようございます。

 

先日、県外の方からこんな話を聞きました。

 

「入院中の認知症高齢者の成年後見の申し立てについて相談が来た。

認知度を判断したところ、本人申し立てができる保佐ではなく後見類型。

申し立てができる親族もなく、市長申し立ての相談をした。

 

でも、市長申し立てのハードルが高く

なかなか話が進まない。

 

その間、この人の金銭管理をしているのは病院のMSW。

このMSWは数年前から本人の金銭管理を好意でしている。

こういった困ったケースを何とか支援できないのか?」

 

えっと・・・

そのMSWって、病院の職員ですよね?

社会福祉士の資格持ってる人ですよね?

 

私にこの相談をした人は

社会福祉士の動きを問題にしているのではなく

市長申し立てがすぐに動かないこととか

その費用がどこかから出ないのかとか

そんなことを聞きたかったようなんですが

私が、ひじょ~~~に気になったのは

「なんで社会福祉士が、数年間も患者の金銭管理をやっていたのか。」

ってこと。

 

初めは仕方なく

本人が困っていたので好意で行ったのかもしれません。

 

でも、身寄りのない本人の状態が悪化し

自分で契約する能力がなくなってくると

成年後見の本人申し立てができなくなってしまいます。

 

なぜ、専門職のくせして

適切な時期に適切な機関、サービスにつながなかったのか?

理解ができません。

 

こんな仕事を専門職の仕事と言いますか?

 

絶対に言いません!

 

冷たく聞こえるかもしれませんが

社会福祉士は福祉の専門職です。

一般の人が知らない福祉サービスについての知識も持っているはずです。

本人の判断力低下していても契約能力があるのなら

日常生活自立支援事業の利用を勧める。

もう少し判断力が落ちてきても

本人申し立てができるうちなら

成年後見の保佐を勧めるとか

いくらでも手立てはあったはずです。

 

専門職として専門的な知識を持ちながら適切な支援をしなかった。

こんな社会福祉士はいりません!

 

その方には「そんな社福がいて申し訳ありません。」と謝りました。

 

資格を持って仕事をしているのなら

専門職らしい仕事をしましょう。

 

「冷静な頭脳と暖かい心」

 

利用者や患者に対して暖かいのはいい。

ただし、専門職として支援するのなら

あなたの提供できるものは?

熱意だけではない、専門的な知識や技術です。

社会福祉士には最良の実践を行う責務があるんです。

倫理綱領や行動規範を再度読み直して、実践をしましょう。

https://www.jacsw.or.jp/01_csw/05_rinrikoryo/files/rinri_kodo.pdf#search=%27%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A6%8F%E7%A5%89%E5%A3%AB%E5%80%AB%E7%90%86%E7%B6%B1%E9%A0%98%E8%A1%8C%E5%8B%95%E8%A6%8F%E7%AF%84%27

 

あ~、すみません。

ちょっと腹立たしかったもので、強く書いちゃいました。

 

では、今日まではいい天気みたいです。

前向きに笑顔でいきましょう!

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