おはようございます。
ACP(アドバンスケアプランニング)の一環で
ときどき地域の人に向けて
「終活」
というのをさせてもらうんです。
先日も「わライフネット」から頼まれて
一般の方向けのACPの話をしてきました。
難しい話は一切なし。
(っていうか、難しい話できないし。笑)
これから先、どんな生活を送りたいか
どんな人生の最終章を迎えたいか
そんなことを中心に話してきました。
いつも定員いっぱいくらいの人が来るとのことで
この時も会場には70人くらいの人が集まっていました。
最近テレビなどでも「終活」のことをやってたりするので
大勢の人が興味を持ってるんだな~と思ってたんですね。
で、話の途中で質問したんです。
「療養か介護を受けなければならなくなったとき
どこで受けたいですか?
自宅で療養、介護を受けたい人、手を挙げて。」
どうだったと思います?
その後
「病院や施設で療養、介護を受けたい人、手を挙げて。」
実は
初めの質問であがった手は
たったの5人。
後の質問でそれ以外の人がほとんど手をあげました。
「あれ~~?」
って、私の予想が裏切られちゃったんです。
「終活」の話しを聞きに来てるんですから
てっきり、自宅で療養、介護を受けたい人が多いと思ってたんです。
ところが、この結果。
「終活」といっても、皆さんがイメージしているのは
自分が死んだあとの、お葬式であるとか
お墓の問題、相続の話しだけなんだと感じました。
利用者、家族の方へ
死んだあとのことは何とかなるんです。
それまでが実は大変なんです。
自分がどんな一生を送りたいのか
そんなことをしっかり考えて
家族や身近な人と話し合って、伝えておかないといけません。
こんな話をすると、毎回
「長生きするなというんか?」
と怒る人がいますが、違います。
「いつまでも長生きしたい。」
でいいんです。
でも
「痛い治療はしたくないな。」
ていどのことを考えていればいいのです。
また、人の気持ちは変わるものです。
変わったときには、変わったということを話し合っておきましょう。
「元気なうちから死ぬことを考えるのはいや。」
という人も多いかと思いますが
死ぬことを考えるんじゃないんです。
どんな生き方、人生を送りたいかを考えるんです。
あなたの人生です。
あなた自身がデザインしていきましょう。
ちなみに、自宅で療養したいと手をあげた人は
全員、男性でした。
では、金曜日です。
天気は下り坂のようですが、気をつけて過ごしましょう!