おはようございます。
昨日、今日と、香川県の子どもの貧困対策で
コーディネーター養成研修というのがありまして
その専門研修に参加しています。
昨日の研修では、毎度おなじみの香川大学の坂井聡先生と
家族支援やスクールソーシャルワーカー研修などでよく香川に来てくれてる
大阪府立大学の山野則子先生が講義をしてくれました。
坂井先生は自閉症などの発達障害を持つ子供への関わり方の話し
山野先生は学校をプラットホーム化しようという多職種連携の仕組みや
事例を通してスクールソーシャルワークの視点を学ぶという話し。
坂井先生の話しは何度聞いてもクスッと笑えたり
ちょっとしんみりきたり
途中の「ぴーちくぱーちく」には毎回爆笑。
(知ってる人は知ってる話題ですが、知らない人は知ってる人に聞いてね~。)
いつも話題に出てくる
「恐竜が絶滅した理由は?」の質問に
「諸説あります。」
と答えた、当時3歳半の男の子は
最近、数学オリンピックでかなりいい成績だったけど
後1点足りなくて海外の有名な大学の見学ができなかったと
悔しがって連絡があったとか。
この子は他の子供と遊ぶことができず
人とのコミュニケーションも取りにくかったそうです。
でも、本人の苦手なことを何とかしようとするのではなく
得意な分野を伸ばせるように周りの環境を調整した結果
のびのびと勉強ができる、優秀な子に成長したようです。
介護保険でもずいぶん前から障害を個人の問題ととらえて
それを解決しようとする「ICIDH」から
生活機能が何らかの理由で制限されている状況を障害として考える
「ICF」に変わってきています。
ここで坂井先生の言った言葉がとても印象に残りました。
「障害の害は、その人の周りに害になるものがあるということ。
本人が害になるものを持っているというのではない。」
なるほど~~。
そうだよね。
アセスメントをするときも障害にとらわれてしまうと
本当の問題が見えなくなったり
いいアイデアが出てこなくなったりします。
いろんな角度や距離から見て
原因を本人に求めるのではなく
周りの環境で調整できるものはないか考えなくてはいけないんですね。
坂井先生の話しは何度聞いても面白く
「あ、そうだった?!」
という、うっかり忘れていたことを思い出させてくれます。
午後の山野先生の話しは、もっと具体的で
介護保険のアセスメントにもつながるものだったんですが
それは、また明日に。
では、今日も元気にいきましょう!