おはようございます。
先週の続きなんですが
利用者や家族ってやっぱりお医者さんには
なかなかものが言えないんですよね。
それだけじゃなくて
日本の今の高齢者は
医師に対してなにか自分の意見を言うのは失礼だと思っています。
だから
医師が「施設」と言っているのに
自分が「自宅に帰りたい」とは言い出しにくい。
それに対して家族は
医師から病状説明を聞き
今後のことについて相談したりします。
私見ですが
本人に認知症がないにも関わらず
医療関係者は本人の意見より
家族の意見を重視する傾向にあります。
前にここでも書いた漫画
「夜回り猫」の中にも
自分のことなのに医師が自分をのけ者にして
家族にだけ病状説明をする。
それが悲しいと思っている高齢者の話が出てきます。
https://withnews.jp/article/f0190622000qq000000000000000W04i10101qq000019357A
これはに対して反論もあるかと思いますが
病状や治療方針の説明をしなくてはいけないという
医療関係者の心理が働いているのではないかと思います。
一般的に高齢になると理解力が低下するといわれています。
本人に説明していたのでは時間がかかってしまう。
ちゃんと説明しても覚えているかどうかわからない。
家族の了解を取っておかないと後でもめると困る。
だから、説明して同意してくれる人を
話を覚えていそうな家族にしているのではないでしょうか。
一概には言えませんし
本人にしっかりと説明してくれる人もいるけれど
全体的に本人<家族の構図があるような気がしてなりません。
でも
利用者本人の生活を支えているのは家族です。
家族がいないと在宅で生活するというのは
とても難しいものになってしまいます。
その支えてくれる家族の意向も大事にしないといけません。
だからこそ
利用者にも家族にも丁寧な聞き取りや説明
今後の見通しやサービスの調整でどこまでできるか
本人、家族に担ってほしいところはどこか
フォーマル、インフォーマルな情報の提示や選択肢の提示
主体的に選ぶことができるような手伝い
医療関係者との橋渡し
などが必要になってくるんです。
入退院支援の時に
ともすると医療対介護のような対立の構図になってしまうことがあります。
また、先の相談のように
医療関係者に意見が言えないということもあります。
対等に・・・と言葉でいうのはたやすいですが
現場で苦労していることもよく知っています。
でも、情報の出し方やタイミングによっても
変わってくるのではないでしょうか。
お互いの役割の違いを明確にして
協力体制を作っていくのが
利用者や家族にとっていいことだと思います。
そのためにどうすればいいか
みんなで考えていきましょう!
では、月曜日です。
今週も張り切っていきましょう!