おはようございます。
介護保険やそのほかの相談を受けていると
ときどきアルコールやギャンブルに
強く依存している人の相談を受けることがあります。
親の介護をしている息子がアルコールに依存していたケース。
夫婦二人暮らしで、片方がアルコールに依存していたケース。
このケースはたくさんあって
アルコールを飲みすぎるのは夫…と思い込んでいると
実は妻の方がそうだったなんてことも、しょっちゅう。
高齢の親の年金を
介護している家族がギャンブルに全部つぎ込んで
借金までしていたケース。
相談者はその対応に困った
ほかの家族や親せきだったり
支援者だったり。
「どうしたら治るんでしょうか?」
「本人がしっかりしたら治るはずなんです。」
家族はそう思いますよね。
少し頑張ってアルコールを飲まない日が続いていたと思うと
「お正月だったので、かわいそうだから1杯だけのませてあげました。」
「・・・」
結果は…
ご想像のとおりだと思います。
当事者が言うことも、不思議なことに全員が同じことを言います。
「オレ(私)は、止めようと思ったら止められるんじゃ。
今は止める必要がないけん、止めんだけじゃ。」
「はいはい」
この話が、ここから進んだためしはありません。
この前、精神科の先生と話をしていて
依存症とは脳の仕組みが変わるので
本人の意思でどうにかなるものではないと教えてもらいました。
最近はアルコールを飲むと気持ちが悪くなる薬も出ています。
認知行動療法やグループミーティングなどの治療法もあります。
ただし、これらを行ったからと言って
簡単に治るというものではないようです。
専門家でも治療は難しいとのこと。
相談されてもなかなか力になれないことに
無力感を持つこともありますが仕方ないことなんです。
相談された時
「これは脳の仕組みが変わる病気なんだ。」
と頭にいれて支援を組み立てましょう。
では、今日も元気にいきましょう。