侮るなかれ

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おはようございます。

今朝は冬らしい朝ですね。

 

昨日

小学生向けのお金の使い方講座をやりました。

 

どんなことをしたのかというと

誰かのためにおいしいカレーを作ります。

(という設定です。)

そのための買い物をしますが

予算はおはじき10個です。

その「10個のおはじきで、おいしいカレーが作れるように材料を買いましょう。」

っていうのと

「お小遣い帳を作りましょう。」

っていうの。

 

カレー作りの方は

おはじきで材料を買うんですが

何せ使えるのは10個だけなので

高いものだけ買っていてはカレーが作れなくなってしまいます。

そこを、どう皆で相談していくか。

どう、予算内に収めておいしいカレーを作るか。

 

そんな相談を数人のグループでしてもらいます。

 

小学生って言っても

1年生から6年生まで

かなり年齢に幅があります。

同じ内容で出来るのか?

と、こちらはいろいろ心配したんですが

それは杞憂に終わりました。

 

わいわい、大騒ぎしながら

「やっぱりカレーにはジャガイモがないと。」

「牛肉は高いから他のにしない?」

「え~、玉ねぎ入れんの?」

なんて、子供なりにかなり真剣。

 

食べさせたい人のために

あれこれ悩みながら予算内で材料をそろえていきます。

 

そろったら

「誰のための、どんなカレーなのか」

「どんな気づきがあったのか」

を、コメントしてもらいます。

 

いや、小学生だと思って侮ってました。

彼ら、彼女らのコメントが深い!

 

「いつもお母さんが工夫して買っていることが分かった。」

「お母さんが割引の商品を買っていたのは、そういうことだったのかと分かった。」

「自分も、ゲームを買ってほしいとき、定価で買うのじゃなくて

安くなってから買うとか、他の安いところで買うとか工夫できると思った。」

「お金がなくても、仕方ないと思って高いものを買っていたけど

ちょっと工夫すれば安いものをいっぱい買うことで、なんでもできると思った。」

「味にこだわらず、食べる人が喜んでくれるものを作れたらいいと思った。」

「食べる人のことを大切に考えて材料をそろえた。」

「今まではほしいものを悩まずに買っていたけど

よく考えて買うようにしようと思った。」

 

ね。

深いでしょ。

 

たいていの子が、家族のためにカレーを作ったんです。

「カレーには牛肉!」

と言っていた子が

「高いからほかのにしよう。

野菜も入れたいし、でもお肉の代わりになるものは・・・。」

と考えます。

あくまで遊びですが

誰かのためにおいしいカレーを予算内で作るということに

大きな気づきがあったようです。

 

お金というものは労働した対価として払われます。

そして、それを持った人はほしいものと交換することができます。

お金でものの価値が高いか低いか決めることができます。

また、お金はためておくことができます。

増やすこともできます。

でも、上手に付き合うことが大事なものです。

 

子どものうちから適切な金銭感覚を身につけて

誰かのためにお金を使う喜びを見つけてほしいと思います。

 

皆さんは、誰のために使っていますか?

どういう使い方に、金額以上の価値を見出していますか?

 

さて、今日で仕事納めのところが多いと思います。

天気はいま一つですが、あと一日頑張りましょう!

 

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