よもぎもちもちさんによる写真ACからの写真
おはようございます。
昨日、禁煙について書きましたが
私が出会ったCOPDの方たちは
在宅酸素療法をしている人がほとんどでした。
COPDって、肺がつぶれて機能が失われるので
血中の酸素濃度が上がらないんですよ。
いくら息を一生懸命しても
酸素が取り込まれないため
窒息する感じなんですよね。
それを補うために在宅酸素療法をするんです。
きっと皆さんの周りにもいらっしゃるんじゃないでしょうか。
酸素ボンベをゴロゴロもって移動してる人。
そのボンベからチューブが伸びてて
鼻まで届いている。
そこから高濃度の酸素を取り込むんです。
家にいるときは据え置きの
「酸素濃縮装置」で
高濃度の酸素を作って
同じようにチューブで鼻まで送って取り込むんです。
これ、使うときに説明を聞いてると思うんですが
結構、危険な装置なんです。
鼻から高濃度酸素を吸い込んでいるのですが
タバコの火が引火する危険性があるんです。
というのも
昨日書いたように、COPDになる人というのは
タバコを吸う習慣がある人が多いんです。
そして
禁煙したほうがいい
息が苦しくて吸えない
という状態になっていても
禁煙ができない・・・という人がいて
在宅酸素療法をしていてもタバコがなかなかやめられない。
以前からその危険性は指摘されていて
ケアマネや福祉系の相談員が訪問した時など
在宅酸素をしながらタバコを吸わないように助言しているのですが
なかなか聞いてもらえないことがあります。
今回、厚労省から
宅酸素療法に関する重篤な健康被害の概要を公表され
「酸素濃縮装置」などの使用中に引火したとみられる火災事故で
2019年1月から8月までの8カ月間で
患者が死亡したケースが4件あったと発表しています。
昨日も書いたようにタバコは習慣性のあるもので
やめようと思ってもなかなかうまくいきません。
それも分かったうえでですが
もし、在宅酸素をしている人が周りにいて
タバコがやめられないなら
せめて、酸素吸入をしていない状態で
濃縮装置やボンベから離れたところで吸うように助言してください。
できれば、禁煙するのが一番なのですが・・・。
厚労省からのリーフレットはこちら↓
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11125000-Iyakushokuhinkyoku-Anzentaisakuka/2r98520000003m2n.pdf
医療のために使うものですが
その危険性もしっかり認識してもらえるよう
説明をしてくださいね。
では、今日も元気にいきましょう!