あやさんによる写真ACからの写真
おはようございます。
先日相談があったケースは
心臓がかなり悪い状態の人。
でも、ケアプランでは心臓が悪いことは分かっても
安定しているように感じてしまうくらい。
よくよく話を聞いてみると
心臓の状態がかなり悪く
BNP値がそうとう高い。
(BNPとは長時間心臓に負担がかかると
主に心室から分泌されるホルモンです。)
ケアプランは家族の希望でリハビリメインのものでしたが
「この数値でできるんだろうか?」
というのが率直な疑問。
ケアプランと本人の状態像に大きなかい離があり
とてもコメントがしにくいものでした。
本来、アセスメントをしっかりとしていれば
あまり大きなかい離はおこらないと思っています。
ただ、自分の状態が悪いということが受け入れられず
「リハビリをしたら元気になるはず。」
と、思い込んでいる人はいます。
そんな人に
「いやいや、あなたはこんなに状態が悪いんですから
リハビリしたって無理ですよ。」
なんてことは流石に言えません。
そうなると
どうしても状態像と合わないケアプランを作らざるを得なくなります。
しかし、それでいいのか?
というと
なわけないですよね。
(告知されていない末期癌など、例外はあります。)
何とかして、本人の状態にあったケアプランにしていかないと
結局、本人のためにならない。
ちっともよくならない
効果のないものを延々と続けるということになってしまいます。
ここで
「じゃあ、どうしたら本人に納得してもらえますか?」
と聞かれてしまいますが
そうそう、簡単に返答できるものではありません。
単純に○○をしたら解決できます!
みたいな話はどこにもないんです。
そこは、毎月訪問しているケアマネが
本人や家族とじっくり話し合って
相手からの信頼を得つつ
徐々に軌道修正していくよりほかないのです。
一気に解決はできません。
自分の今の状態(悪い状態)を受容するところから始めるんです。
そうとうの時間はかかると思います。
それでも根気よく理解してもらえるように働きかけていきましょう。
少しずつ、少しずつです。
あわてず、急がず
それでいて確実に理解してもらう。
(押しつけはしないでくださいね。)
そんな努力をしていきましょう。
そうとう時間がかかっても仕方ないです。
自分の状態を改善するのも改悪するのも本人です。
利用者が自分から行動を起こせるよう
信頼関係を作りながら
利用者に働きかけましょう。
では、今日から11月です。
体調に気をつけながら
元気にいきましょう!