おはようございます。
昨日は医師会の在宅医療コーディネーター研修。
成年後見制度について話をしてきました。
今回の参加者は医療系が多かったですね~。
初めに1時間ばかり講義をして、
少し質問を受けた後にグループワーク。
オンラインだったので
なかなかリアルのグループワークほど話が弾みませんでした。
それでも皆さん事例についていろいろ意見を出してくれていたんですが
どうしてもサービス提供側として見てしまう傾向が・・・。
事例自体はほぼ自立の70歳代の独居高齢者。
自分でバスに乗れるし、金銭管理もできているけど
これから先の生活について、少々不安が出てきた。
ケアマネはついていないのか?
ついていなければ介護保険の申請を。
医療的目線で見ると訪問看護師とか必要じゃないでしょうか。
疾病の管理ができていないから・・・。
今後のことを県外の身内と話す機会を作って・・・。
うんうん
言いたいことはわかる。
でも、自分でバスに乗って通院している人に
介護保険も訪問看護も必要ないよね・・・。
事例を出した保険医療大学の片山先生の意図としては
サービス調整ではなく、
本人を取り巻く環境の中に何かつながることで安心できるもの
地域の方の協力で在宅生活を続けられる方法を考えてほしいというものがあったんです。
地域の民生委員や自治会
コミセンでの活動やいきいきサロンのようなものはないか
緊急通報装置のように、一人暮らしの安心につながるものはないか
主治医と今後の生活や医療について話し合っておく(ACP)
緊急連絡先を一覧にしておくとか
任意後見制度についても情報提供しておく
などなど
できることはたくさんあります。
何よりも大事なのは
「本人の意思」
これを無くしては在宅医療や介護というのは成り立ちません。
転ぶ前に手を添えたい
そんな医療や介護職の気持ちも分かりますが
ちょっとくらいこけたっていいんです。
人はいつか死にますし
その間、健康で何もアクシデントなく生きて
最後にぽっくり死ぬなんてことはないんですから。
そのリスクを伝えつつ
それでも本人のしたいこと、理想とする暮らし、医療について
専門職がサポートしながら意思決定できるようにしていきましょう。
では、今日も張り切っていきましょう!