おはようございます。
このところ、立て続けに成年後見制度の相談が来ました。
昨日までのショートステイもそうですが、
入院するときや施設入所するときの契約など、
本人ができないときには、誰か代わりに行ってくれる人が必要です。
今回の相談も、入院や施設入所などの契約行為が今後必要になりそうな方で、
それを支援してくれそうな親族がいないためでした。
ただ、
契約行為が必要なだけなら、
成年後見の申立てをする必要はありません。
入院も、どうしても必要な入院であれば、
契約行為や保証人のいる、いないで拒否してはいけないことになっていますし、
施設入所に関しても同じです。
では、何のために成年後見制度は必要なのでしょうか?
成年後見制度が必要な理由
それは、ひとえにその人の権利擁護でしょうね。
認知症になったり、
知的障害、精神障害を持っていることで不利益を被らないように、
本人の利益になることを実行したり、
その人の望む暮らしを実現させるために、
本人の代弁者として成年後見制度はあると考えています。
なので
時々、周りの人と意見が食い違うことも出てきます。
ACPとのつながり
医療、介護、福祉の現場で、
いえいえ、それ以外でも、
最近は本人の望む暮らしについて考えようという機運が高まってきています。
重い病気になってから、
死を目前にしたときになってからの意思決定支援ではなく、
元気なうちから、自分はどんな生活を望んでいるのか、
どこで、どのような暮らしをしたいのかを考えることが重要で、
本来であれば、認知機能が落ちてきてから成年後見人に託すのではなく、
元気な時から、将来のこと、自分の好きなこと、
どこで生活したいのかなどについて、
周りの人としっかり話あっておく必要があるのです。
そして、それを分かってくれる、
代弁してくれる人に成年後見人を依頼する
それが理想だと思っています。
となると、法定後見ではなく、
任意後見になってしまうよね~と、言う話になるんですが、
まあ、それはまた今度。
では、今日も張り切っていきましょう!