おはようございます。
最近私が切れた話。
某病院の専門職より
「入院している人なんですが、今度施設に入ります。
頭はしっかりしていますが、体が動かず車いすです。
病院ではATMまで介助者が車いすを押して行って
お金の引出ができますが、施設にはATMがありません。
日常生活自立支援事業で契約してください。」
日常生活自立支援事業は
「判断能力の低下した人」が対象です。
なので
「判断力がしっかりある人は事業対象者ではないんです。」
とお伝えしました。
「ええっ!
でも、本人は困っているんですよ。
こんな人はどうしたらいいんですか?!」
「最近は司法書士さんとかが財産管理契約などを結んで
預貯金や財産の管理をしてくれます。
判断能力があるのであれば自分の要望を伝えることで
それに沿った支援をしてもらえると思いますよ。
行く施設で行ってくれる場合もありますし
確認してみてはいかがですか?」
憮然とした反応が電話の奥から伝わってくる。
いやいや、判断能力があるって言ったのそっちやん。
あなた専門職でしょ。
自分の判断が信じられんの?
いくら福祉のサービスったって
対象じゃない人は使えんよ。
介護保険だって、誰でも使えるんじゃなくて
認定調査を受けて要支援や要介護の認定が出た人じゃないと使えんやん。
医療だってそうでしょ。
美容整形みたいに保険診療の対象になってないものは
健康保険では取り扱ってもらえんやん。
そもそも
日常生活自立支援事業は金銭管理を行う事業ではないし。
一部に金銭管理を含んでいるけど
それのみを行っているわけじゃないよ。
判断能力が低下していて
自分で適切な福祉サービスの契約ができんかったらいかんから
そのお手伝いをするって事業なのよ。
事業対象者についてもネットで調べればすぐに出てくるし。
でも、対象にならんかな~と思ったのね。
やさしいんだね。
それはいいことだ。
だけど、あなたは専門職。
判断力の低下があるか、ないかはわかってるのよね。
それとも、自分の判断が信じられんの?
福祉サービスだからって、なんでもかんでもは引き受けられないの。
制度はその枠の中でしか使えない。
そうしないと持続していけないし
業としてやってる人を圧迫してしまうからね。
同じ福祉系専門職なら、理解して頂戴ね。
では、金曜日です。
後1日、暑さに負けず、頑張りましょう!