おはようございます。
東京都の豊島区で混合介護を始めようと言う動きが出ています。
混合介護と言うのは介護保険サービスとそうでないサービスを組み合わせたものです。
豊島区では2018年度から新しい試みとして、モデル事業を開始するそうです。
しかし、これってどうなんでしょうか。
厚生労働省は今まで、介護保険のサービスとそうではないサービスを明確に区別してきました。
それなのに今回その両方が使えるようにすると言う事は
利用者や事業所を混乱させるのではないでしょうか。
また、事業者の過度な競争を煽ってしまうのではないでしょうか。
ニュースではヘルパーの指名料の導入や
忙しい時間帯の料金の上乗せ等が検討されています。
混合介護では、サービス提供時間帯に
同時に家族のための食事作りや洗濯などのサービス提供等も盛り込まれています。
利用者やその家族のサイドにたてばとてもありがたいサービスだと思いますが
今まで言われていた
「自立支援」
と言う介護保険の理念はどこにいったのでしょうか?
自立支援と家族の為のサービス提供は、同時一体的に出来るのでしょうか?
どうしても家族へのサービスが必要なら、介護保険以外のところで提供すべきだと思います。
介護保険は介護事故に対する保険給付です。
1年ごとの短期保険ですから使う人が多ければそれだけ保険料が跳ね上がります。
混合介護は介護保険と自由に使える保険外が入ります。
使い勝手が良いサービスを目指すと言う事は、それだけ需要が伸びる可能性があるということです。
使った後で
「やはり財源が足りないから介護保険料をあげます。」
と言ったりしないのでしょうか。
結局、馬鹿を見るのは国民ってことにならないように、介護に携わる者も
利用する人や家族も、注意して見守らないといけないと思います。
では、今日も前向きにいきましょう!