片方だけの視点

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おはようございます。

 

ある精神科病院に行ってました。

 

そこのソーシャルワーカーさんが

「来月から病院内全面禁煙になるんです。」

というので

「あ、そうですね。

医療施設は敷地内全面禁煙ですよね。」

と応じたところ

「暴動が起こるかもしれません。」

と真顔で・・・。

 

「え?」

と、問い直すと

「入院患者さんでたばこ吸ってる人多いんですよ。

無制限に吸えるわけじゃないんですけど

1時間に1本吸うことで落ち着いてる人もいるんです。

それをまったく吸えないってなると・・・。」

 

ああ、そうか。

私たちは受動喫煙の予防や健康のことから考えると

禁煙というのは仕方ない流れなのかと思ってましたが

中には煙草を1本吸うことで

薬を飲まなくても頑張れる人がいるんですね。

落ち着いて生活できる人がいるんですね。

 

確かに、全体からみると大きな数ではないのかもしれませんが

それでも薬をたくさん使ってふらふらしてしまい

日常生活や仕事ができないよりは

煙草を吸ってでも薬を飲まずに暮らせるほうが

経済的な損失

医療費の増大は防げるのかも知れません。

 

「煙草1本を楽しみに、作業や治療を頑張っている人もいます。

みんな同じようにできないということを分かってほしいと思います。」

と。

 

ほんとにそうですね。

(適切な言い方ではないかも知れませんが)

何かご褒美が必要な人もいます。

すべての人がなんでも頑張ってできる人ばかりじゃありません。

 

何か決め事をするとき

全部が満足できるようなものはできない。

それは理解していますが

あまりに視野が狭くなってしまい

息苦しい世の中になっている気がします。

 

「来月来られた時には

僕の顔はあざだらけになってるかも知れません。」

 

はぁ~と大きくため息をつく彼に

「首絞められんように頑張ってね。」

と、しっかり励まして帰りました。

 

自分の支援も片側しか見てないかも・・・。

 

冗談を言いながらそんなことを考えました。

 

SDGsじゃないけれど

世の中はすべてつながっている。

繋がりとちょっと話は違うかも知れないけど

一方からだけでなく全体を俯瞰できるように努力が必要ですね。

 

では、今日も前向きにいきましょう!

 

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