おはようございます。
先日、ある記者から
「在宅介護をしている家族が
その相手を手にかけようと思うくらい
追いつめられることってあるんですか?」
っていうような質問を受けました。
10月と11月に行った研修で、講師に来てくれていた吉良先生も
老老介護での問題や
母親を介護する仕事をしていない息子という組み合わせが
一番虐待が起きやすいという統計結果が出ている
などという話しをしてくれました。
皆さんが担当している家庭はどうでしょう。
家族がサービスを利用しながら
安心して在宅介護できていますか?
「いや、ちょっと心配なところがあるんです。」
そんな話も聞きます。
「ご主人が(奥さんが)、自分のこだわりで介護していて
いくら説明しても聞いてくれません。
サービスを使おうと提案してもかたくなに断ります。」
こんな人もたくさんいます。
そんな人がすべて無理心中を図ったり
虐待を行ったりするわけではありませんが
介護のストレスが強くなると、その危険性は高まるといえます。
吉良さんの研修では介護にストレスを感じている家族に対して
直接的なサービスの提供はしませんが
介護されている家族が「ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えたり
介護者が一人になる時間を作ったりすることで
その危険性を軽減するプランの話しもありました。
ケアマネは毎月利用者宅を訪問します。
その時に、ちょっとでも心配な様子を見かけたら
できるだけ速やかに対応していきましょう。
どこかで、誰かが一言声をかけるだけでも
悲しい事件が予防できるかもしれません。
また、ケアマネやサービスが入っていない
まったく外との関係が築けていない家庭にも
何とか積極的に働きかけていきましょう。
見ていて不安に感じる家庭は
介護保険のサービスを利用しないことが多いと感じています。
ちょっと不安な家庭にかかわるようになったときに
介護保険のサービスだけでなく、家族介護者の会や
近くのサロン活動、ボランティアの訪問など
さまざまな社会資源を情報提供できるようにしておきましょう。
すべてを見抜くことはできませんが
利用者のみならず、介護する家族の気持ちにも寄り添っていきましょう。
では、月曜日です。
今週も張り切っていきましょう!