相模原事件から

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おはようございます。

 

皆さんの記憶にも、まだ鮮明に残っていると思いますが

「相模原殺傷事件」

 

障がい者施設の元職員が、その施設に入所している重度障がい者を刺して殺したり、重症を負わせた事件。

すごい衝撃でした。

 

その犯人が大麻を使っていたことがあり、一度は措置入院になったのにすぐに退院して、通院治療を受けなかったことが、クローズアップされていました。

措置入院は

「自傷・他害の恐れがあるということを、2人以上の指定医が診察の結果一致したときに、本人の同意を得ずに入院させることができる」

というものです。

 

でも、入院は本人の意思に基づく「任意入院」が基本です。

措置入院は本人の意思に基づいた入院ではないので、自傷・他害の危険性がなくなれば、すぐに任意入院に切り替わります。

そして、入院の必要性がなくなれば、本人の意思で退院できます。

 

退院した後の通院治療についても、一応通院先の病院について相談したり、通院継続を促したりしますが

強制的に通院させたり

退院後の通院を確認したりはしません。

 

…というか、出来ません。

 

本人の権利を侵害する行為になるからだと思います。

 

「え?そんなこと言ってるからこんな事件が起こるんじゃないの?」

そんなお叱りを受けそうですが、障害がある人が必ず事件を起こすわけではありません。

障害のあるなしで、犯罪の確率は変わりません。

 

今回の事件は大きな事件で、確かに凶悪な事件でしたが、大麻精神病が関係しているかどうかは分かりません。

でも、大方の意見は措置入院の解除を厳しくするとか、退院後の継続支援と言えば言葉はいいですが、監視の強化を求めているようです。

http://www.asahi.com/articles/ASJD924FDJD9UBQU001.html

 

確かに十分に治療が終わっていない段階で、通院を止めてしまうのはいけないと思います。

できればしっかり治療を行なってもらいたいと思います。

ただ、そのための手伝いを、医療、福祉関係者がどこまでできるか。

そのことについて、試されているように感じます。

福祉の端っこで仕事をしている者として、何ができるか。

しっかり考えていきたいと思います。

 

では、今日も元気に行きましょう!

 

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