おはようございます。
昨日は暖かいを通り越して
暑かったですね~。
東京では桜の開花宣言が出されてました。
さて、先日
認知症専門医の中村先生にも参加してもらい
研修会(事例検討会)を行いました。
事例内容は認知症か精神疾患が疑われる高齢者。
さまざまな不安や妄想が出現していましたが
担当になったケアマネは
サービス利用を急ぐことなく
時間をかけて信頼関係を作り
最終的には落ち着いた生活ができるようになってました。
研修の最後に中村先生から
老年期においてよく見られる
妄想や幻覚などがある精神障害について説明がありました。
私たちが関わる高齢者の中には
こちらの説明の理解もしっかりできるし
記憶に障害もないけれども
頻繁に妄想や幻覚が見える人がいて
対応にも苦労しています。
中村先生の説明では
そういった研究をした先生が高松にいらっしゃるとのこと。
その研究結果では
全体の7割近くの人の脳には器質性病変があったという報告が出ているそうです。
始めて聞く「遅発パラフレニー」という病気もあるそうで
これは老年期に特徴的な幻覚や妄想がある状態
女性に多く
未婚で独居
周りから孤立していて非社交的
難聴であることも多いとのこと。
頭の中に
「ああ、あの人もそうかも・・・」
というケースが。
他にも「接触欠損パラノイド」
これも女性で単身の人に多く見られ
病気になる前の性格は精力的な人
元気だったのに高齢になって社会的に孤立することで
幻覚や妄想を伴う精神症状が出てくるそうです。
ただ、絶対ではないですが
事例の人も現在は少し認知症の症状がみられ
認知症になる前の状態かもしれないとのこと。
確かにそういう人が多かった
と、納得。
今までどうかかわればいいのか悩んだり
家族も対応に困って疲れ切っていましたが
ケアマネがそういった知識を持ちながら
本人の不安な気持ちに寄り添い
信頼関係を築きながら
ゆっくりと適切な対応を取っていく。
そんな対応が必要なんだなと感じる研修でした。
さて、祭日明けの金曜日。
後1日頑張りましょう!