おはようございます。
昨日の続きです。
虐待の対応について、なんとなくまどろっこしく感じることがあると思います。
特にその人をよく知っているケアマネとなると
「早く何とかして欲しい。」
というのが正直なところでしょう。
ただ、現在の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」(高齢者虐待防止法)では
虐待されている高齢者を守ると同時に、虐待を行なっている介護者も守る法律になっています。
昨日のメールで
「虐待者にそれとなくプレッシャーをかける。」
というのは、虐待者が疑われていると感じてやめることを期待した対応なんです。
子どもでも高齢者でも同じなんですが、どんなに虐待されていても、みんな家族が大事なんです。
それは虐待している介護者家族も同じです。
介護でいっぱいいっぱいで休む時間がない。
介護で離職してお金がない。
認知症の家族を介護していて、問題行動に振り回される。
理想の介護を思い描いているのに、思い通り行かない。
その頑張りを誰も認めてくれない、褒めてくれない。
介護者も相当なストレスにさらされながら頑張っているのに、一番感謝して欲しい高齢者に「ありがとう」の一言さえ言ってもらえない。
だからって虐待していいという理由にはなりませんが、その気持ちや苦労を少しでも理解しないと解決に向かっていかないのではないでしょうか。
ケアマネは利用者の代弁者ですが、介護者にも配慮しなければなりません。
一番身近で介護を見ているのはケアマネです。
介護者にも
「頑張ってますね。」
の一言を言えるようにしましょう。
でも、それでも止めない。
もっと酷くなる。
という場合は、早急に分離するよう関係各所と連携して進めます。
これも一人で判断したり動いたりしないで、同僚や上司に一緒に動いてもらいましょう。
周りの同僚や上司も、担当のケアマネが疲弊してしまわないように、配慮しましょう。
では、今日も元気にいきましょう!