おはようございます。
先日、資産の活用
老後の資金が足りないときに
住んでいる家を担保にお金を借りる
リバースモーゲージの制度や
売り払って、そのまま家賃を払いながら住み続ける
なんて方法があって、そんな方法も活用しないといけないよ~
って、話を書きました。
ちょうどその時に、そんな相談が入ってたんです。
で、資産価値は低かったので
買い取ってくれそうな大家さん業の人を紹介したんです。
そうすると、後日連絡があって
「ご本人に説明したところ
初めは相続させる人はいないと言っていたんだけど
遠縁にあたる○○に渡したいと言い出したので
今回のお話はなかったことに・・・。💦」
というお返事がきました。
いえいえ
全然、OKです!
まあ、私に迷惑が掛かったわけでもないですし
大家さん業をしてる人も、見に行く前だったので特に手間かかってませんから
なんの問題もないですと、お伝えしました。
でね
今回のこと
ご本人にとって、切ない話だったかなと思いますが
「自分が本当はどうしたいのか?」
を考える、ものすごくいい機会になったのではないでしょうか。
私も含め、いつもと同じ日々を送っていると
自分の行く末をしっかりと見つめることって少ないと思います。
今回の方は
「自分には頼れる身内はいない。
だから残す財産もない。
これから介護や医療にお金がかかるから家は売ってもいい。」
と、言っていました。
しかし
突き詰めて考えると
将来の介護費用の捻出よりも
この家を遠縁でもいい、自分とつながりのある人に譲りたい。
受け取ってもらいたい。
という、本当の自分の心に出会えたわけです。
もしかすると、今回の話がなければそんなことも考えないまま
いつまでも「ああどうしよう。お金もないし、家も残したって・・・。」
と、思い悩む日々が待ってたかもしれません。
数年前からACPが医療や介護の現場で流行っていますが
ACPは終末期医療のことだけを決めるものでも
介護でどこの施設に入りたいかを決めるものでも
財産の分配を決めるものでもありません。
自分の人生を振り返り
その中でのエピソードを拾い集め
私という人はこういう人なんだということを明らかにして
この先の人生をこんなふうに送りたい
こう生きていきたいと考え、意思表示していくものです。
思い通りの人生を送れるとは限りませんが
自分の人生です。
しっかりと見つめて、考えて
この先の人生をどう送りたいか決めて
実行できるようにしていきましょう。
周りにいる医療、介護、福祉の人間は
その過程をお手伝いする人なんだと思います。
なので
今回の話が流れたことは
ご本人の意思がはっきりしたということで
喜ばしいことなんですよ。
ただし
人の気持ちは揺れ動きます。
「やっぱり・・・」と、言われたときに
「あの時に断ったじゃないですか!」
なんて、怒ったりせずに
また本人がしっかり考えられるようにお手伝いしていきましょう。
では、今日も笑顔でいきましょう!