acworksさんによる写真ACからの写真
おはようございます。
制度改定のことばっかり書いてると
なんだかうつうつ、イライラしてくるので
今日はちょっと変えて
成年後見制度と意思決定支援。
高松市と高松市医師会とが共同で
在宅医療コーディネーターの養成研修を行っています。
年1回の養成で5回ほどの研修があるのですが
私も1期生で受講させてもらいました。
その時から毎回お声かけをいただいて
何らかの情報提供をさせてもらっているのですが
昨年度と今年度は
成年後見制度と意思決定支援について
話させてもらいました。
成年後見制度の言葉・名称は知っていても
その中身までは知らない、よくわからない
という人がほとんどです。
医療や介護、特に介護関係は
成年後見制度と関わることが多いように思いますが
難しい・・・と感じたり
勘違いや思い違いをしていることで
上手く意思疎通が図れずに
ホントはいい制度なんですが
どうも誤解を受けることが多いように感じます。
今回も、頻繁に誤解を受ける部分
「医療同意」や
「成年後見人のできること・できないこと」
(この中に医療同意も含まれるのですが)
そんな話を中心に説明しました。
話はちょっと変わるのですが
資料を作りながら思い出したことが・・・。
以前にある医師から
「この人は認知症があるんだから後見人が施設に入れたらいいんだ!」
なんて言われたことがあります。
はぁ???
なんですが
その家には障害を持っている家族がいたのですが
その家族について
「家族は理解ができないんだから
家族に伝えずに(内緒で)後見人が施設まで連れて行ったらいいんだ!」
とも、言われました。
こいつ、あほか?
あ、ごめんなさい。
心の声がだだ洩れましたね・・・。
コーディネーターの養成研修ではそんなこと言ってませんよ。笑
成年後見制度というのは
あらゆる手段を使って、本人の意思を聞き取り、くみ取り
その人の望む暮らしを支援するための制度です。
本人の望んでいない生活を
成年後見人が強制することはできません。
た・だ・し
が付きますが
本人の命に係わる問題が起きた時や予測できるときは
本人の意思と命の重みとをはかって
ぎりぎりの選択をするときはあります。
でも
先の医者が言ったように
家族にも伝えずに、本人を拉致して連れ去るなんてことは
で・き・ま・せ・ん!!
ああああああぁぁぁぁぁ
思い出したら腹が立ってきた!
でも、笑いもこみ上げる。
世の中の成年後見制度に対する認識って
まだまだこの程度なんですね~。
在宅医療コーディネーターは
退院の時の連携や在宅介護の調整にも大きくかかわってきます。
そんな人たちが
少しでも成年後見制度について
正しい知識を持ってくれることで
この先、認知症高齢者や障害を持っている人が
暮らしやすい地域を作っていけるかもしれませんし
頼りになる成年後見人を持つことができるかもしれません。
まだまだ誤解を受けることの多い成年後見制度ですが
正しい情報を、地道に伝え続けていこうと思います。
では、今日も笑顔でいきましょう!