おはようございます。
成年後見制度のことを時々聞かれるので
ちょっとお伝えしたいと思います。
私が成年後見人等をしているので質問されるのですが
まずは
「こんな人は対象になるのかな?」
という質問。
最終的には、直接その方に会ってみないと分からないのですが
ある程度お話を伺うことで判断がつくこともあります。
※でも、最終は直接会わないと分かりませんよ。
一番質問が多いのは認知症の高齢者でしょうか。
一人暮らし
近くに身寄りがいない
お金はそこそこ持っているようだけど自分でうまく使えなくなった
通帳を頻繁になくして再発行している
病院へ行く日を忘れていっていない
薬の飲み忘れが多い
施設に入所しなくてはいけないが、施設から身寄りがないことで難色を示された
なんだかわからない人が出入りしているようで
本人の年金が引き出されている
電気が頻繁に止まる
などなど
今までできていたことができなくなって
生活に支障が出てくるようになる。
しかし、ここで困ったことに
本人は生活に支障が出ているとは思っていない
なんてこともしょっちゅう。
だからと言って、
近くに頼れる親戚もいないときは
じゃあ、どうすればいいの?
と、ケアマネも近所の人も困り果てる。
ということで
こういった感じの方は
成年後見制度の対象になることがほとんどです。
成年後見制度は必要か
でね、
話がちょっと変わって
成年後見人をしてるものが言うのもなんだけど
本人がどうにかできるのであれば
成年後見制度なんて(なんてって言ってはいかんのだけども)
使う必要ってないんですよ。
何でかっていうと
成年後見制度って本人の権利を守るためのものだけど
本人の権利を奪うこともある制度だからです。
人の人生に手出し口出しをして
その人が望んでいないことでも
ときにはしなくちゃいけないこともある。
誰でも自分の望む通りの人生を生きたいはず。
でも、成年後見人が付くと
望み通りとはいかないことも出てきます。
成年後見業務をするとき
「これは本人にとって最善の策なんだろうか?」
と、常に自問自答します。
成年後見人にとって
できること
できないこと
があり、基本的にその中でしか業務はできません。
成年後見制度とは
何でもやってあげればいいじゃない
というものではないんです。
そういうことを理解したうえで
成年後見制度を利用していただければと思います。
では、今週も元気にいきましょう!