rumoさんによる写真ACからの写真
おはようございます。
ゴールデンウィーク中にお勧めの本第5弾です。
今日はかなり毛色の違う本を紹介します。
前にも書いたかなぁ
宮口幸治さんの書いた
「ケーキの切れない飛行少年たち」
これ今も売れているので
本屋さんにもあると思うんですが
児童精神科医である宮口さんが
少年院などで出会った少年たちの事を書いている本です。
ケーキが切れないと言うのは
まさにそのままで
丸いケーキを3等分に切ってください。」
という、お題を出すんです。
そうすると本人たちはとても悩むんだそうですが
ある子は半分に切って
残りの半分をまた半分に切る。
要するに2分の1が1つ
4分の1が2つできるわけです。
みんな同じ大きさにすることができない。
これを、単純に
「勉強ができないからだ」
とか
「知的障害があるんだろう」
で片づけるのではなく
いままで学校や社会の中で
どれだけ多くの挫折を経験して
どれだけ生きにくかったのかを考えた結果
書かれた本だということです。
私がNPOで
刑務所から出所した人の支援をしているのは
みんな知っていると思います。
そこに来る人たちも
この本に書かれている少年たちと同じような傾向があります。
自分を客観的に見ることができない。
なかなか反省ができない。
相手の気持ちを思いやることができない。
何でも自分が中心で
何か悪いことがあると全て相手のせいにする。
(全員じゃないですよ。)
一般の人から
「そういう子は家庭環境が悪かったんだろう」
とか
「親の育て方が悪かったんだ」
などと思われることが多いですが
私たちが関わった人はそんな人ばかりではありませんでした。
この本でも
気づかれない子供たちという章に書かれています。
読み進めていくと
今の日本の教育にも触れていきます。
今の日本では
「子どもの良いところを褒めて伸ばしましょう。」
といいます。
でも、本当にそれでいいのか?
「勉強ができない」
と、悩んでいる子に
「でも、君は走るのが早いから。」
と褒めても
勉強ができないという問題が解決するわけではない。
じゃあ、どうすればいいのか?
そこについては長くなるので
この本を読んでみてください!笑
さて、今日がGW最終日。
天気は今一つのようですが
しっかり休日を楽しんでください!