おはようございます。
栄養改善の続きですが
今度の制度改正では、デイサービスで行う栄養改善について
もっと充実したものが提供されるよう、方策を検討していくようです。
厚労省の調査では、デイサービスを利用している人の4人に1人が
低栄養の可能性があるそうです。
低栄養とは、必要なエネルギーやたんぱく質が不足している状態のことを言います。
若いうちは痩せたいと思って食事を抜いても、大きな問題にはなりませんが
高齢になってそんなことをすると、大変なことになってしまいます。
まず、抵抗力が落ちて風邪など病気にかかりやすくなります。
皮膚に炎症が起こりやすくなったり
脱水や転倒して骨折したり
認知症になったりします。
今回、厚労省が問題にしているのはBMIが18.5未満の人ですが
高齢者と関わってみて感じることは
体重はあっても十分な栄養を摂っていない人がいるのではないかということです。
「私やご飯やちょっとしか食べんのに、体重が増えるんや。」
なんて、高齢の女性からよく聞きませんか?
確かに、ご飯は食べていないんです。
でも、甘いものを食事代わりに食べてるので、ぽっちゃりしてたりします。
ぽっちゃりしてても食事できちんとたんぱく質を摂っていないと、栄養状態は悪くなります。
だから、BMI値だけで判断するのも危険かなと思います。
「じゃあ、何で判断するの?」
厚労省は栄養改善加算を取るときの算定基準を決めています。
BMIが18.5未満
過去6ヵ月以内に3%以上、または2kgから3kg以上の体重の減少がある
血清アルブミン値が3.5g/dl以下
食事の摂取量が不良(75%以下)
その他、低栄養の状態にある、またはその恐れがあると認められる
以上のいずれかに該当しなければならないと、なっています。
デイサービスを利用している人なら、1~2ヶ月に1回程度
体重を測ったりしますね。
その時にBMIを出してもらったり
急激な体重減少があるか判断してもらってください。
また、定期的に血液検査をしているなら、血清アルブミン値もわかると思います。
自宅やデイサービスでの食事を観察すれば
全量摂取できているのかどうかもわかるでしょう。
ケアプランを作る前に、まずアセスメントしますね。
アセスメント実施時に、ただ利用者や家族の話を聞くだけでは十分な聞き取りができません。
どこに注意して聞き取っていくのか。
何が改善できれば、その利用者の望む生活が実現できるのか。
いろんなところに注意を払って、アセスメントしましょう。
そんな気づきのヒントが、制度改正のときに出てくる資料には載っているんです。
大変ですが、ひととおり目を通すようにしましょうね。
では、今日も笑顔でいきましょう!