家族モデルの変化

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おはようございます。

 

先日から年金の話しとかしてますが

この年金制度ができたの

いつからか知ってますか?

 

実は1939年と、割と最近なんです。

 

この時は船員年金。

その名のとおり船員向けの年金です。

その後1941年に陸上の労働者も年金ができたんですね。

ただし、農家や自営業の人向けではなく

また、女性も入ることができなかったんです。

 

そこから、まだしばらく時間がかかり

1951年に国民皆年金と変わりました。

それから、まだまだ改正がありましたが

今のような制度に変わったのは1961年です。

 

今では年金を満額もらうためには

25年間年金を払っていないといけません。

 

でも、年金制度が始まったころに

すでに50歳代になっていた人は?

 

そういった人を救うための特例もあったんですね。

 

私も以前担当していた人が

老齢福祉年金を受けていたことがあります。

 

これは、年金制度が始まったころにある程度の年齢になっていて

支払期間がどう頑張っても25年にならない人のためのものです。

金額としては少額ですが

それでも女性の平均寿命がどんどん延びている時代に

とても助かるものです。

 

なぜ年金ができたのか。

 

初めは戦争に向けて戦力や生産力を蓄えるためのものだったようです。

しかし、戦後は経済成長が著しく

親元を離れて都会で生活する人が増えました。

戦争前の田舎の大家族モデルから

都会の核家族モデル(昭和モデル)に変わっていったんです。

 

国の社会保障というのは

その国で一番標準的なモデルを想定して作られます。

で、今の社会保障はこの昭和モデルをもとに考えられています。

 

しかし、今では昭和モデルも古いんです。

 

だって、夫が仕事して家族を支え

妻は専業主婦で子どもは2人って家族が大多数ですか?

 

違いますよね。

 

今では夫婦共働きのところも多くなってますし

子どものいない家族もいる。

それどころかお一人様も増えていて

一生未婚の人も多くなっています。

 

家族の在り方が多様になっていて

今までのように一つの家族モデルで

社会保障全体を考えることは難しくなってるんです。

また、その変化のスピードも速くて

制度改正が追いつかないんですね。

 

「年金が足りない。」

の話しをしていると、何人かから

「年金って無くなるんじゃないですか?」

と聞かれるんですが

年金制度はなくなりませんよ。

(そんなことしたら大変じゃないですか)

 

でも、年金額は下がるだろうと思います。

(そもそも年金はマクロ経済スライドによる調整を行っているため)

 

だから、なおさら

足りない分を確保していないといけないって話なんです。

 

ステレオタイプの家族モデルではなく

いろんな形に家族が変化してきている。

それ自体は社会が成熟しているからで

いいことなんだと思います。

 

しかし、国民が変化についていけないのでは困ります。

社会保障で国にすべて頼るのではなく

健康も資産も、ある程度の自衛は必要だと自覚しましょう。

そのための勉強もしていきましょう。

 

それは自分と家族のためなんですよ。

 

では、今日も暑いですが

元気にいきましょう!

 

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