新人ケアマネさんへ27

投稿日:

おはようございます。

 

さて

アセスメントについて

話を聞きながらメモを取る方法など書いてきましたが

そもそも、アセスメントってなんでしょう?

 

「利用者の居宅を訪問して、困りごとを聞き取ることです。」

 

こんなふうに答える人がいますが

それは違うんですね~。

 

昨年度、何度か研修に講師として来てくれた

京都の吉良先生が、よく言われています。

「アセスメントは情報収集ではありません。

聞き取った情報をもとに

分析してケアプランにつなげていけるようにすることです。」

 

そうなんです。

困りごとや家族関係、住環境などを聞き取るだけではいけません。

それをもとに分析しないといけないんです。

 

また、困りごとの聞き取りなど、情報収集にもコツがあります。

 

例えば

「足が悪いのに、トイレに頻繁に行くので困ってるんです。」

と言われたら

「そうなんですね。

では、ベッドの横にポータブルトイレを置きましょう。」

って、答えるんじゃないんですよ。

 

「足が悪い」ということも

なぜ足の状態が悪いのか、よく観察、聞き取りしましょう。

ひざ関節の問題ですか?

足にむくみはありませんか?

あるとしたら、その原因はなんでしょうか。

 

「トイレに頻繁に行く」ということについても

なぜ頻繁に行くのでしょうか?

頻繁と言っても、同じ間隔で行っているのか?

同じ間隔でないとしたら、間隔が短くなるのは昼なのか夜なのか。

行くまでに尿漏れはしないのか?

くしゃみなどで漏れることはないのか?

対象者は女性なのか男性なのかでも、聞き取るポイントは変わってきます。

 

昨日はアセスメントシートを持って行って

聞き取りをしましょうと書きましたが

シートの順番通りに聞いたとしても

「すべてを網羅できるものではない。」ということなんです。

 

アセスメントはケアマネジメントの基本です。

ここをしっかりしていないと

いいケアプランはできません。

 

ただ、一度に完璧なアセスメントがとれるものではありません。

何度も面談を重ねていき、中身を濃くしていけばいいのです。

 

裏を返せば

一度アセスメントをしているからと言って

そのまま何カ月も何年も、同じアセスメントシートをコピーして使ってはいけませんよ

ということです。

 

何度も言いますが

アセスメントはケアマネジメントの基本です。

さまざまな角度から、利用者の状態を聞き取り

本当のニーズと目標を導きだしていきましょう。

 

では、金曜日です。

後1日、頑張りましょう!

 

関連記事