本心かどうか

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おはようございます。

 

こんな相談がありました。

「訪問看護ステーションを紹介してもらえませんか?」

 

息子さんらしい方からサービスについての相談でした。

 

家族構成や同居別居などについて詳しくはお伺いしませんでしたが

どうやら離れたところで生活をしている息子さんのようでした。

 

すでにケアマネジャーも付いていて

ケアプランもたてていると言うことでしたので

ケアマネージャーに相談して

介護保険での訪問看護の検討をしてはどうかとお勧めしました。

 

「ただし、利用するためには本人の状態がどうなのか

訪問看護を使うのが適切なのかどうか主治医の意見も必要ですし

そういったことを担当のケアマネージャーとしっかり相談してからになりますよ。」

と、お伝えしました。

 

さらに少しずつお話を伺っていくと

どうやら夜中に何度も「苦しい、しんどい。」

と電話がかかってくるので困っている様子。

離れているのですぐに行くこともできず

誰かから訪問看護の話しを聞いて

紹介してもらえないかと連絡してきたようでした。

 

訪問看護ステーションの中には

24時間対応を取っている事業所もあります。

そういったところを紹介することもできますが

いくら24時間対応をとっていたとしても

夜中に電話があったときに

毎回すぐ訪問するのは難しいものです。

訪問の必要のないこともありますしね。

 

そんな話もしながら

「なぜ、親御さんは夜中に限って苦しいって電話してくるんでしょうね?」

と聞きました。

 

「もちろん病気で苦しいということもあるかも知れませんが

もしかして、寂しいとか不安になってとか

誰かの介護をしているのなら介護疲れとかありませんか?

本当の気持ちはどこか違うところにあるのかも知れませんよ。」

と話すと心当たりがあるようで

「ああ、そういうこともあるかも知れません。」

とのこと。

 

「できれば、年末年始やもう少し早い時期に帰省して

一度よく話を聞いてみては?

もし、通院をする機会があるのなら

一緒に病院へ行って先生の話を聞くのもいいですよ。」

とお伝えしました。

 

「分かりました。

一度考えてみます。」

と少し元気な声になったので

その上で再度紹介してほしいというのであれば

いつでも連絡をくれるよう伝えて話を終えました。

 

離れて暮らしているといくら心配していても

なかなか顔を見に行くことができません。

何とかしたいと思ってあれこれ聞いて調べて段取りをするんですが

本当の課題が何なのか分からないとうまく解決することはできないんです。

 

今回の答えがあっているのかどうかは分かりませんが

いろんな角度から考えてもらうと

もしかすると言葉とは違う課題が見えてくるかもしれません。

 

こんな相談を家族から受けたとき

「はい、訪問看護ですね。」

とすぐにサービス導入をするのではなく

なぜそういった行動が出てくるのか

その原因をきちんと情報収集、分析をして対応していきましょう。

 

では、今日はここまで。

今晩からオリオン座流星群が見られるそうですよ。

ピークは21日とのこと。

後1日頑張って仕事をして、夜は流れ星観測をしましょうね!

 

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