おはようございます。
昨日、制度改正で訪問介護の生活援助が問題にあがっていると書きましたが
身体介護の「自立生活支援のための見守り的援助」というのも問題にあがっています。
これはどういうものかというと、↓こちらを見ていただければわかると思いますが
http://www.wam.go.jp/wamappl/kaigoServiceQA.nsf/vQA/EDA4468412A947C849257EC2001BC5B3
介護報酬にかかるQ&Aには
「自立支援、ADL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守りをいう。
単なる見守り・声かけは含まない。」
と書かれ、その後に例が書かれています。
ただ、この例だけでは分かりにくいですよね。
「ほんとにこんな例で身体介護になるの?」
って思いませんか?
そのとおり。
この例のとおりに書いても身体介護で算定できるとは限りませんし
その期間も短期目標の期間(最長6か月)が終われば
終了しなければいけないプランです。
そして、自立生活支援のための見守りという言葉どおり
目標は必ず、「自立生活支援」になっていないといけません。
「でも、何を自立と考えればいいの?」
って悩みますよね。
訪問介護とか介護系サービスって、最近よく言われているエビデンスに弱いんですよ。
なかなか
「こういった根拠をもとに、このような目標を立てて
それに必要なこういったサービスを提供しています。」
って言えていないんですよ。
それは、経験だけをもって
「以前にAさんが同じようにして元気になったから、Bさんもきっと元気になるはず。」
なんて言ってしまうからなんですね。
「そんなことを言われると、何を根拠にすればいいのか分からない。」
そういった声が聞こえてきそうですが、そのヒントも今回の分科会の資料に出ています。
資料1の最後の論点に
「リハビリテーション専門職の意見を踏まえた訪問介護の実施について、どう考えるか。」
と書かれています。
難しいかもしれませんが、PTやOTなどに利用者の生活状況を確認してもらい
そこで出た意見をもとに、自立支援に向けたケアプランを立てていく。
そういったことが求められているようです。
書きながら、ちょっと納得ができない部分もあるんです。
医療ばかりを重視して、介護が軽んじられてるような気がしたり。
でもそこは、誰のための目標で、誰のための支援かと考えると
まあ、仕方ないか~と。
介護系の皆さんは、医療との連携って苦手な人が多いんじゃないでしょうか。
でも、これからもっと重視されていくと思います。
今のうちから勉強したり、一緒に考えてくれる医療系の人を探したりしておきましょう。
では、今日も頑張っていきましょう!