通院同行

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みんと。さんによる写真ACからの写真

 

おはようございます。

ケアマネは介護保険のケアマネジメントを行う職種ですが、
介護保険だけで利用者を支える事は難しいと思います。

認知症の独居高齢者や
身寄りのいない高齢者が増えています。

そんな人たちに介護保険だけでサービスを調整しようとしても
なかなかうまくいかないことがほとんどです。

そもそも
介護保険のサービスは
無制限にいくらでも使えるものではありません。

今度の制度改正で日本介護支援専門員協議会は
病院への通院同行に対して評価してほしいなどの要望をしていますが
そこに加算がついたからといって
毎回、毎回、ケアマネが通院の付き添いをできるかというと
「それは難しい」と言わざるを得ないでしょう。

ケアマネの担当している利用者は一人ではありませんし
大きな病院になればなるほど待ち時間は長い
利用者宅や事業所から遠く離れていることも多いです。

近くのホームドクターだったとしても、
予約制でないことが多く
長時間待たされることも頻繁にあります。

でも
主治医と話ができるせっかくの機会ですから
無理にでも時間を作って同行している人がほとんどではないでしょうか。

ただし
2週間ごとや毎月の通院の度にできるかというと
やっぱり
「それは無理」
となるんです。

だって
そういった利用者が1人だけでは無いからです。

ケアマネはただで使える人ではありません。

通院同行を評価してくれる。
だから、加算をつけてくれる。
それも結構ですが、
ケアマネが通院同行するのが当たり前じゃないんです。

本来は通院同行と言うのは家族が行うものです。
だって、ケアマネが同行して聞いたとしても
情報収集ができるということだけで
今後の治療方針など判断できるものではありませんからね。

治療や手術などの医療的な判断は
本来本人しかできないこと。
(家族の意見・判断は本人のことをよく知っているから
推定的同意があるものとして扱われることが多いです。)

そこまで、全部ケアマネが担うものではないと言うことに
注意しておきましょう。


ただし
これから先、今以上に
独居で身寄りがない高齢者が増えることが予想されます。

この先の通院同行や医療同意について
もっと議論が深まり
良い解決策が出てくることを期待しています。


では、月曜日です。
今週も元気にいきましょう!

 

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