おはようございます。
土日の日本介護支援専門員協会の研修で
教育講演というのがありました。
その講師の先生の言った言葉
「ケアプランの質が悪いと要介護度が悪化する。」
が、ぐさりと刺さりました。
そうだ
そうなんだ
忘れてはいけないことなのに
忘れてしまっていた。
ケアプランを作ればよくなると思い込んでいた。
最低でも現状維持で
悪くなることなんてないと思い込んでいた。
そうなんだ
自分が作ったプランで利用者の状態が悪化することがあるんだ。
でも、そんなことになったら
ケアマネとして失格だ。
とんでもないことだ。
そうならないために
利用者の状態を改善するために
何をしていけばいいのか。
やっぱりアセスメントを正しくとること。
単純に情報を羅列するのではなく
利用者が持っているリスクを評価すること。
そして
リスクが顕在化しないために
予防的サービスを提供するなどしていきましょう。
講演の中でこんな話をしていました。
「昔電動車いすが流行ったことがあった。
軽度者が電動車いすをバンバン借りていく。
それはけしからんと国は言うわけですよ。」
って。
そうそう
そんな時代があった。
でも、あるときの制度改正で
要介護2ないと電動車いすは借りられないとなってしまった。
「そうしたら、電動車いすで一人で外出して
一人で畑に行って、大根抜いて帰ってこれてた利用者が
家から出ることがなくなって
あっという間に施設入所してしまった。」
せっかく生きがいを持って生活していた高齢者を
その生きがいを取り上げたことで要介護度を悪化させてしまった。
生きがいのあるなしで要介護度は違う。
この例は、ほおっておけば悪化する人に
予防的に電動車いすを入れていたことで状態が改善されていた。
しかし、予防的なサービスの電動車いすが借りられなくなってしまったため
要介護度が悪化したということなんだ。
なかなか今の制度で認めてもらえないかも知れないけど
せめて、自分の作ったケアプランで
状態が悪化することだけはないようにしよう。
なんだか、胸に響いた講演でした。
では、今日も蒸し暑そうですが
笑顔でいきましょう!