おはようございます。
テレビで「認知症の人は尊敬されると周辺症状がほとんど出ない」
って言う話をしてました。
昔、沖縄で高齢者の方を調べたときに
認知症の人が何割かいたんですが、その人達には
認知症の周辺症状がほとんど出ていなかったそうです。
同時期に東京で行われた調査では
夜間せん妄や徘徊等の周辺症状が多く見られたと言うことです。
これは、沖縄はもともと高齢者を大事にする
尊敬する地域だからと言うことが原因みたいですが
尊敬の念を込めて介護をしてもらったり
日常的に大事にしてもらうと
問題行動がほとんど出ないと言う結果になったそうです。
これ、なんとなくわかりますよね。
ケアマネで認知症の人を担当したときにも経験したことです。
その人が落ち着いているかどうかっていうのは
もともとの性格や認知症のタイプにもよりますが
家族がその人の周辺症状をどうとらえるかによって変わってくるように思えます。
重度の認知症があってもとても落ち着いていた人の家族は
ちょっと困った行動があっても
「まあ、しょうがないわ。」
って、にこにこしてる。
一緒にご飯も食べて
一緒にお菓子も食べて
お茶も飲んで
一緒にどこかに出かけて
「おいしかったね。」
「楽しかったね。」
って、顔を見て笑って言える。
「そんな余裕はないわ。」
っていう人もいるでしょうけど
認知症の人は相手の顔色、目の動き、表情をよく見ています。
昔、一度だけグループホームに入った人に
半分冗談めかして
「私のこと覚えてる?」
って聞いたことがあります。
そしたら途端に機嫌が悪くなって怒り出したんですよ。
その人は私の目を見て怒っていました。
私の冗談半分の気持ちを見抜いていたんですね。
それから私は絶対にそういうことをしなくなりました。
大反省ものです。
はい
認知症だから何も分からないわけではありません。
ちゃんと相手のことを観察してるんです。
自分を尊重してくれる人かどうかを見てるんです。
きっとみんな私みたいな失敗はしないと思いますが
介護している家族にはちょっとしたアドバイスとなるかも・・・。
では、月曜日です。
今週も元気出していきましょう!