おはようございます。
昨日の続きです。
利用者に一番合っていると思われる施設を探してきて、それを勧める段になったところで、さて、どういうふうに勧めればいいのか、悩むことがあります。
適切だと思うところを1ヶ所だけ勧めても、その地域にある施設全部勧めても、大抵の場合上手く納得してもらえません。
それは情報の出し方がまずいからなんです。
昨日も書いたように、情報は適切なものを、適切な量で、順番にもこだわって出さないといけません。
では、昨日書いたようなケースの場合、どうすれば一番納得してもらいやすいでしょうか?
利用者や家族は介護保険制度を、あまり理解していません。
施設もどんなものがあるのか、よく分かっていません。
ほとんどの利用者や家族は同じ状態ではないでしょうか。
そんなときに、丁寧な説明が有効なのは当たり前です。
でも、長々と説明をされても、余計に分からなくなります。
こんなときはまず、検討している地域にある施設、ほぼ全部の情報を出しましょう。
でも、詳しく説明するのではなく
「この地域には、これだけの施設があります。」
というふうに、簡単にすませましょう。
目で見て分かるように、地図などで表示できれば、なおいいです。
次に
「○○さんの希望は、△△病院と提携していることでしたね。全部の施設に確認してみましたが、その条件に合うのが、ここと、ここです。」
というふうに、条件を絞っていきましょう。
これだけで、紹介できる施設の数はグッと減るはずです。
また、「確認した」ことを伝えているので、全ての施設に連絡したのだということを分かって貰えるでしょう。
そして、施設種類の違い、費用や通院の方法など、個別の情報を丁寧に説明し、利用者や家族が選べるように援助しましょう。
ケアマネが全ての施設に問い合わせをしたこと。
その中で条件に合う施設を提案したこと。
その施設の詳しい情報を提供してくれて、利用者や家族が自分で選べること。
これらのことが出来ていないと、最終的にいくら良い施設を選べたとしても、利用者や家族は満足できないのです。
では、こんなときにどんな心の動きがあるのでしょうか。
そこを知っていると、支援もしやすくなると思います。
長くなったので、とりあえずここまで。
今日も楽しんでいきましょう!