おはようございます。
施設を選ぶとき、一つだけを提案しても、たくさん提案しても、利用者や家族は満足してくれません。
それはなぜでしょうか。
選択肢が多すぎると、人は選ぶことが出来なくなります。
こんな実験があるんです。
「ジャムの法則」
24種類のジャムを売り場に置く日と、6種類のジャムを売り場に置く日を作ります。
さて、どちらがよくジャムが売れたでしょうか。
もう分かりますよね。
6種類のジャムを置いたほうがよく売れたんです。
この実験から、「過剰に選択肢があると決められなくなる」という原則がわかったそうです。
この原則は、人生を左右するような大きな選択から、日常的な小さな選択まで、全て同じだそうです。
「親のために施設を選ぶ」
ということは、人生の中で大きな選択だと思います。
ですから、利用者の家族は失敗や後悔をしたくないのです。
「こんなにたくさんあったけど、その中から一番いいところを選んだ」と、思いたいのです。
自分が選んだことに対して、罪悪感を抱きたくないのです。
ケアマネは、家族が後になって
「とんでもないことをしてしまった」
と、思わないようにしないといけません。
たくさん選択肢があっても選べない。
でも、どれだけ選べるものがあったのかは知りたい。
一番いい選択をしたと思いたい。
大変ですが、そんな利用者や家族の気持ちに寄り添いながら、一番いい方法を一緒に考えてあげましょう。
では、週末です。
台風が気になるところですが、運転に気をつけて、よい一日を過ごしましょう!