おはようございます。
先日地域の高齢者に
認知症について話をしていました。
そのうちの一人の人が
「物の名前が出てこないんです。」
って話しました。
実は私もとっさのときに
物の名前や人の名前がなかなか出てこなくなりました。
頭の中にその物や人の顔は浮かぶのに
名前が出てこないんですよね。
「あ、私も同じですよ。
物の使い方とかが分かっているのなら
認知症と言うより加齢で名前がすぐに出てこなくなってるんでしょう。」
なんて話をしていました。
ところが、終わった後に
「私、メマリーを飲んでるんです。」
とその人が言ってきたんですね。
「先生が認知症は治らないけど
進行を遅らせることはできるからって言うから。
でも、めまいがするんです。」
って。
「認知症でよく使われるお薬ですね。
副作用で眩暈がしているのかもしれません。」
と伝えたのですが
その後に
「眩暈がするから止めてもいいかしら?」
と言うんですね。
「いや、勝手に止めないで先生に相談してください。」
あわててそう伝えたのですが
本人はどうも薬を飲むのを止めたいようなんです。
認知症になれば何も分からなくなるか?
いえいえ、それは違います。
徐々にできないことが増えていき
そのことについて本人は大きな不安を抱えるようになります。
なんとなく周りにもばかにされているように感じたり
そのことでうつ状態になったりします。
一生懸命何とかしようと薬を飲んでいるのに
それが効いていない
かえって調子が悪くなってしまう。
とても不安でしょう。
だけど、自己判断で服薬を止めてしまうのは勧められません。
その人には
「今度の通院のときに主治医にきちんと症状を伝えて
薬の量や種類を調節してもらってください。」
と伝えました。
認知症だけでなくどんな病気でも同じですが
病院でもらっている薬を
なんとなく調子が悪いからと
自己判断で止めないで
必ず主治医に状態を伝えて、調整してもらいましょう。
皆さん残った薬を自己判断で飲んだり止めたりします。
ケアマネなど訪問する人が気づいたときは
主治医に相談するように助言してあげてくださいね。
せっかくの薬がうまく効果を出せるように。
では、今日も笑顔でいきましょう!