おはようございます。
土曜日は認知症ライフサポートの養成研修でした。
講師は認知症専門医の中村先生。
研修時間は午後1時から4時半まで。
「けっこう長いな~。」
と思ってたんですが
ドラマ仕立ての事例紹介を見たり
短時間のグループワークを繰り返しながらだったので
あっという間に終わってしまいました。
事例について検討するのは普段の研修でもよくするんですが
今回の研修はちょっと変わってました。
最初に75歳の認知症がずいぶん進んだ状態の検討。
ケアマネや主治医、娘や訪問看護師などが出てきて
本人のことをあーだこーだと言います。
で、最終的に娘が困って
本人は望んでいないけどグループホームに入居します。
で、このときに何かできなかったかとか
専門職の視点がそれぞれ違うなんて話を
グループで検討します。
普通はここで終わるんですが
今回は「5年前に戻れるとしたら?」
ええ~~っ?!
戻るの??
先の事例は認知症が進行している状態から始めた
「手遅れ型支援」
というんだそうです。
でも、それでは遅いよね。
もし5年前の認知症の症状が出はじめたときに関わっていれば
どんな支援ができただろう?
本人のために何ができるだろう?
そういうふうに考えて
今度は
「備え型支援」
を考えていく。
「手遅れ型支援」と「備え型支援」
どちらがいいのかっていうことは
きっと分かりますよね。
ただ、本人の意思をしっかり聞き取って
早期から終末期までの継続的なかかわりと支援を行う。
本人の想いを無視して押しつけないことが大事。
そこに専門職や周りの人が協力して関わっていく。
前から支援を点で終わらせず
つながって線や面にしましょうと言われます。
最近私は、球体や立方体にできないかと考えるんです。
どういうことかというと
本人や家族、それを取り巻く環境
医療や介護の専門職や近隣の住人が
それぞれの出来ることで連携しながら支援します。
でも、同じ関係者がずっと支援できるわけではないんです。
だって時間が変わってくるから。
ただ、人が変わっても、本人の状態が変わっても
利用者を中心に新しい関係者が同じように連携を組み
利用者がいくつになってもその人らしい生活を送れるように支援する。
面で終わらせず
その関係性を
何歳でも手に入れることができる。
利用者の想いを最大限かなえる。
そんな手伝いができるといいなと思います。
では、月曜日です。
今週も張り切っていきましょう!