おはようございます。
日曜日は、香川県介護支援専門員協議会と歯科医会の合同研修でした。
今回の研修は「摂食・嚥下機能障害」 についてで
香川大学医学部歯科口腔外科講座準教授 大林由美子先生と
香川大学医学部附属病院リハビリテーション部 黒川清博先生でした。
大林先生は歯科医師、黒川先生は言語聴覚士です。
小林先生の話はちょっと難しかったのですが
黒川先生の話は実際の摂食機能療法の進め方について、わかりやすく教えてくれました。
私たちは何をどのように食べるか、口に入る前に目で見て判断しています。
もし見えないと、どんなふうに感じるか、それをバナナで実験してみました。
各人にバナナが一本配られています。
それでバナナボートを作って、一口サイズのもの、刻んだもの、つぶしたものと準備します
そして2人1組になって実習です。
片方の人は目をつぶって口を閉じています。
もう1人の人は何も言わずに、先ほどのバナナで食事介助をします。
何もしゃべってはいけない触ってもいけないとは言われても、やはりついつい遠慮しがちになりますが
ほぼいきなり口の中にバナナを入れるようにします。
この時に悪い姿勢をとっているように言われていたので
のけ反って椅子からずり落ちるようにして、顔は上向きにしていました。
そこに、いきなりバナナを口に放り込まれるようになります。
そうなる事はあらかじめ心づもりできていたのですが、やはり少しびっくりします。
また顔は上向きになっていますので、なかなか飲み込むことができません。
人に食事介助されるときに姿勢が悪いと、これほど苦しいものかと思いました。
そして、目の前に出された食事が何か分からないと言う事は、とても不安なのだということがわかりました。
実は「見えない、上向きで食べる」というのは、とてもやりにくいことだと言うのは前から知っていました。
でも、実際に経験してみると、もっと実感を伴って理解できます。
視力が低下している人
正しい姿勢が取れない人
そんな人にはもっと配慮が必要だと言うことが理解できました。
皆さんも一度試してみては?
では、月曜日です。
今週も頑張りましょう!