意思決定支援

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おはようございます。

 

ケアプランを作るときに

利用者本人の意見や家族の意見を聞き取りますね。

もちろんアセスメントの時に聞き取り

ケアプランの1票に利用者本人の意向

家族の意向を書き込むんですね。

 

どんなふうに書くのかというと

本人が言った言葉をそのまま書く時もありますし

要約して書くこともあります。

 

先日見たプランではこの部分に

「本人の発語がないため意思確認ができない」

とだけ書かれて書かれていました。

 

この利用者は言葉を発することはなかったそうですが

目は開けていますし

介護者の言っていることもときどきは理解しているとのこと。

本当に本人の意思が確認できないのでしょうか?

 

確かに全く目も開けず

起き上がることもなく

聞いているのか聞いていないのかもわからない

話したこともないと言う人もいます。

そんな時は「どうしようもないな」と諦める気持ちにもなりますが

少し工夫することで言葉では表せない

本人の気持ちを思んばかることもできるのではないでしょうか。

 

話すことができないから本人の意思はない。

 

本当にそうでしょうか?

それは違うと思います。

 

話すことができなくても

本人から伝わってくることもあるんじゃないでしょうか。

 

じっくり本人の様子を見てください。

 

目の動きはどうですか?

体の緊張が取れていることありませんか?

反対に体が緊張していたり

目がきつくなっていたりすることはありませんか?

家族の誰かの顔見ると表情がほころんだりしてませんか?

お風呂に入るとゆったりとした安心したような顔をしていませんか?

施設から自宅に帰ると優しい顔になっていませんか?

 

そんな様子を観察するのもケアマネのアセスメントなんですよ。

 

上に書いたようなノンバーバルな情報を拾い出して

本人の意向のところに書き込むこともできます。

 

ただし、本人がしゃべった言葉ではないですから

入浴時に表情が緩む(ノンバーバルな情報)のを見て

「お風呂がきっと好きなんだろう」

と思ったときは

「お風呂が大好きで、定期的に入浴してリラックスしたい。」

(本人の表情から読み取った)

と書くべきだと思います。

 

アドバンスケアプランニング(意思決定支援)が言われていますが

言葉で全て言える人ばかりではありません。

 

言葉で言ったとしても脳梗塞の後遺症などで

思っていることと口から出ている言葉が違う人もいます。

全く言葉で話すことができなくても

嫌なことをされれば怒ることもあるでしょう。

それを言葉というコミュニケーションツールだけで切り取るのではなく

どんな時に機嫌が悪くなるのか

反対にどんな時に機嫌が良くなるのか

そういったノンバーバルな情報を集めることで

本人にとって最適なケアプランを作ることを目指しましょう。

 

ケアマネは本人の代弁者です。

本人が言葉で言ったことだけではなくて

ノンバーバルな情報からも本人の意思を導き出し

本人のためになるケアプランを作っていきましょう。

 

では、月曜日です。

今週も元気で前向きにいきましょう!

 

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