おはようございます。
介護保険を利用するとき必要となる要介護認定ですが
ときどき
「あの要介護度ってなんかおかしくないですか?」
なんて言われます。
「何が?」
と聞くと
「いや、寝たきりやのに要介護3で
歩行器で歩けよる人が同じ要介護3が出るんで~。」
って。
そうやね~
認定調査をしたことない人からすると
寝たきりって状態が悪いからもっと重い要介護度が出るはず。
歩ける人はもっと軽い要介護度のはず・・・って
そう思ってるんですよね。
質問してくれた人にも説明しましたが
認定調査での聞き取り、確認は
とても細かく決められています。
初めに出てくる手や足の筋力低下は
床と平行なところまで持ち上げられると「なし」になります。
ここは「ある」か「ない」かを調べるところ。
立ち上がりや歩行は
「できる」か「できない」かを調べるところなんです。
要介護度は介護の手間を調べたものです。
介護保険が始まるときに施設で介護にどの程度時間がかかるか
時間を計って作り上げてきたものです。
なので見た感じで判定するものではなく
介護の手間にどのくらい時間がかかるか
その積み上げによって判定するものなんです。
ですから、寝たきりの人は勝手に動くこともないので
次のおむつ交換まで手間をかけることがないですが
(あくまで例です。施設で手間をかけてないってことではないですよ~)
歩行器であちこち歩く人には転倒予防のために
常に施設職員が横にいて見守りをしているなど
介護の手間がかかります。
なので、寝たきりの人と歩行器で歩ける人が
同じ介護度になったりするわけです。
また、同じ要介護3でも幅があります。
さっきも書いたように要介護度は時間で決まるのですが
その時間は70分以上90分未満です。
だから、同じ要介護3でも70分の人と90分の人では
見た感じが全く違うんです。
そんな説明をすると
「ああ、そういうことなら分かるわ~。」
って。
認定調査って仕組みを分かっていないと
調査員と全然話がかみあわないんです。
厚労省から資料も出ているので一度は読んでおきましょう。
資料はこちらから↓
では、今日も笑顔でいきましょう!