おはようございます。
こんなことはなかったでしょうか?
認知症がある利用者で、在宅生活が難しくなったので施設入所を検討した。
ところが自分で契約書を書くことが出来ない。
近くに頼れる親戚もなく、誰も代筆してくれない。
利用料を預金通帳から引き落としにしようと思っても、それも自分で書けず、勝手に書くことも出来ない。
施設からは次の人に順番を回してしまうと言われてしまうし、いっそケアマネが書いてしまおうかと思ってしまう。
長生きできるのは喜ばしいのですが、認知症の高齢者が増えてきたり
認知症がある上に独居だったり
婚姻歴はあっても子供がいなかったり
いてもすぐに来られない遠方だったり
ケアマネが支援する利用者の中でも、困難なケースが増えています。
その上に契約社会なので何をするにも契約が必要で
一人暮らしの人が何かサービスを使おうと思ったり
施設入所をしようとしたり
銀行からお金を引き出したり
定期預金を解約しようとしたりするとき
認知症の本人一人ではできないことが多々あります。
そんな時に成年後見制度を利用して、本人の代わりに契約を行うことができます。
ただし、簡単に成年後見制度を利用できるわけではなく、家庭裁判所へ申し立てを行い、審判が下りるまで1~3ヶ月程度待たなくてはなりません。
ですから元気なうちから、このような制度のことを知っておく必要があるのです。
中にはそんな話をすると
「縁起でもない。
そんなときはあんたしてくれたらえんや。」
なんて言う利用者もいるかも知れません。
でも、身内でもないケアマネが契約の代行を行なうことは出来ません。
下手に手伝ってしまって、後で揉め事に巻き込まれるのも嫌です。
超高齢社会の現在では、福祉や介護の仕事をする者にとって、この成年後見制度の知識は必須だと思います。
分からないときはいつでも聞いてください。
その人、その人にあった方法を伝えられると思います。
では、今日も元気にいきましょう!